2019年6月25日(火)

都市緑化フェア開幕、長野県産木材・花産業の振興へ

北関東・信越
2019/4/25 20:00
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長野県などが主催する「第36回全国都市緑化信州フェア(信州花フェスタ2019)」が25日、松本市などで開幕した。同県での開催は初めて。広大な花壇で花と緑の街づくりをPRするとともに、県内の建築資材会社や工務店が県産木材を使った建物を展示し、信州の環境を生かした住まいを提案する。6月16日までの期間中に来場者50万人を見込み、県産木材・花関連産業の振興につなげていく。

開会式でテープカットを行った

県産木材を使って設計・建設した建物を展示している

長野県の阿部守一知事は25日、主会場の松本平広域公園(松本市、塩尻市)で行った開会式で「信州は花と緑の国。花と緑の大切さや、緑豊かな暮らしを改めて考える契機にしていただきたい」とあいさつした。

信州花フェスタの目玉は「信州リビングガーデン」。県内の工務店など3社が独自に設計した建物を建設した。その1社が炭平コーポレーション(長野市)で、自然素材を使った木造建物を展示した。外壁や床などに北相木村産カラマツを採用し、内部から周囲を見渡せる開放的なデザインを取り入れた。

夏は暑く、冬は寒い信州の環境に対応し、内装材にドイツから導入した木材チップ製断熱材を使い、他の断熱材と比べ省エネ性能に優れていることをアピールしている。

寺島工務店(同)は寺社や仏閣を建立・修繕してきた実績を生かし、数寄屋造りの茶室と庭園を設けた。建物には信州最南部の根羽村のスギを使用。同社は山ごと木材を調達し、端材などは玩具などに利用しており、「信州産木材をもっと使っていきたい」という。期間中は茶会などのイベントを開催する。

このほか、都築木材(伊那市)などのグループは伊那産木材を使った「暮しを楽しむアカマツの家」を設置。セカンドハウスのような使い方を提案した。

6月14~15日には主会場で花産業の国際イベント「国際フラワーフォーラム」も開く。高校生らによる花をモチーフにしたファッションショーや、花を生ける技術を競う大会などを開催。花を取り入れたインテリアのモデル展示なども行う。

長野県はカーネーションやトルコギキョウ、ダリアなどの出荷量が国内トップクラス。ただ、花の国内消費は減少傾向が続く。総務省の家計調査によると、1世帯当たりの切り花の年間支出額は18年に8255円と、10年前に比べ2割減った。特に若者の購入が少なく、県内には若者の花離れへの危機感がある。高校生向けイベントなどを用意することで、若者に少しでも花に興味を持ってもらう狙いだ。

このほか、信州花フェスタは主会場に造園業者や園芸の専門家、高校生らがそれぞれ考案したミニ庭園を設置。会場を回遊しながら作品を鑑賞できる。

主会場のほか、国営アルプスあづみの公園(安曇野市、大町市)などがサブ会場で、松本市や安曇野市内にサテライト会場もある。

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