この記事は会員限定です橋田壽賀子（4）堺高女
作文苦手 母の代作が入賞 軍国少女 提灯行列で「万歳」
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転校先は本来の校区である英彰尋常小学校だった。学校は嫌ではなかったが、母がうっとうしかった。帰りが遅いとすぐに学校に電話する。小遣いの使い道も細かく聞く。
台所に入ることも許されなかった。食事を作っているところを子どもがうろうろするのは卑しいことだと躾（しつ）けられた。魚屋や八百屋が大八車に荷を積んで御用聞きに来ても魚や野菜を見るのはだめだった。お菓子も私に選ぶ権利はなかった。ご飯も何が食べたい...
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