2019年9月19日(木)

横山大観の全長26メートルの大作、10年ぶり公開

文化往来
2019/4/26 18:00
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日本画の巨匠、横山大観が晩年に描いた、全長26メートルにおよぶ大作「四時山水」(1947年)が10年ぶりに公開されている。東京・上野の横山大観記念館が所蔵する同作は、スペースの都合ですべてを広げて展示するのが難しい。東京・日本橋高島屋本館で5月6日まで開催中の「横山大観記念館 史跡・名勝指定記念展 画業と暮らしと交流―大観邸―」で、全長40メートル超の「生々流転」で知られる大観が最後に手がけた絵巻を鑑賞できる。

筑波山と朝日で始まる横山大観の絵巻の大作「四時山水」(部分、1947年)

筑波山と朝日で始まる横山大観の絵巻の大作「四時山水」(部分、1947年)

霊峰富士、京都の嵯峨野や若草山、立山連峰などの名所が四季とともに鮮やかに描かれる。大観の孫で同館館長の横山隆氏によると、筑波山と朝日から絵巻が始まるのは「大観が水戸出身だったから」。「大観はデッサンをした後、4、5年も絵にしないことがある。どんないい風景にも悪いところがあり、それが消えてから描き始める。『四時山水』は若いころ何度も訪れた場所を思い出しながら描いたのでしょう」と話す。戦中は国民の戦意高揚や兵士慰問のため霊峰富士などを描いた大観の、国土復興の願いが込められているのかもしれない。

会場には還暦を祝う小林古径、川端龍子、速水御舟らが贈った絵、自ら絵付けした陶器、愛用品などが並び、大観の交友や生活ぶり、人柄をしのぶことができる。

(窪田直子)

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