ザッカーバーグ氏「プライバシー重視の基盤づくりに注力」

2019/4/25 7:12
保存
共有
印刷
その他

【ニューヨーク=関根沙羅】米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は24日、決算発表の電話会見でプライバシーを重視したプラットフォームの構築に注力すると述べた。インターネット上の個人情報や有害コンテンツの取り扱いに関しては、政府や業界レベルの対応が必要との姿勢を示した。

ザッカーバーグ氏は、人々はフェイスブックのようなネット上の「公共の場」とともに、「デジタル上のリビングルーム」のような友達の間での私的なコミュニケーションの場も求めていると説明。対話アプリなどプライバシーを重視した私的なプラットフォームの構築に力を入れていくとした。具体的には、メッセージや投稿内容の暗号化やデータ保存期間の短縮などの措置をあげた。

フェイスブックは広告収入が主要な収入だが、Eコマース(電子商取引)や決済サービスの収益化も視野に入れている。ザッカーバーグ氏はEコマース関連の機能を拡充するにつれ、将来的にはこうした私的な対話プラットフォームも決済や買い物の手段として新たな収益機会になるとの見方を示した。

インターネット上の個人情報やヘイトスピーチなど有害な情報、政治広告の取り扱いを巡るルール形成については「一つの企業が単独で重要な政策決定をするのは正しいと思えない」とし、政府や業界レベルでの議論や対応の必要性を強調。こうした社会的問題の解決のための規制は「インターネットの信頼性の向上につながり、我々のコミュニティーやビジネスにとってプラスの影響をもたらす」と説明した。

欧州連合(EU)が2018年5月に施行した一般データ保護規制(GDPR)に関しては、各国がそれぞれプライバシー規制を導入すればインターネットの細分化が進むとし、「より多くの国がGDPRのような共通の枠組みを導入することはポジティブだ」と述べた。

フェイスブックが同日発表した2019年1~3月期の決算では、純利益が前年同期比51%減の24億2900万ドル(約2725億円)と大幅減益となった。同社は18年3月に発覚した個人情報の流出問題に関し、米連邦取引委員会(FTC)から調査を受けており、制裁金などを見込み30億ドルを未払い費用として計上したことが減益につながった。デビッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)は、FTCとの和解に向けた協議は進行中で最終的な金額などについてコメントは避けた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]