テスラ、3四半期ぶり最終赤字 モデル3の輸出難航で

2019/4/25 6:27 (2019/4/25 8:53更新)
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【シリコンバレー=白石武志】米電気自動車(EV)メーカーのテスラが24日発表した2019年1~3月期決算は、最終損益が7億213万ドル(約780億円)の赤字(前年同期は7億955万ドルの赤字)だった。年明けから中国や欧州などへの輸出を始めた主力の小型セダン「モデル3」の出荷が滞り、販売台数が減少したことで3四半期ぶりに最終赤字に転落した。

売上高は前年同期比33%増の45億4146万ドルだった。期中の生産台数は7万7100台と前年同期の2.2倍に増えたが、税関手続きなどのために19年3月末時点で約1万600台が米国外の市場に向けて輸送中だという。納車ベースの販売台数は6万3000台と直近の18年10~12月期に比べ31%減少し、売上高も同37%減少した。

高級車ブランドから量産車メーカーへの脱皮を目指すテスラは、収益構造の改善に向けた人員削減や店舗閉鎖などのリストラ策を進めている。19年1~3月期のリストラ関連費用は4347万ドルと前の四半期の約8倍に膨らみ、本業のもうけを示す営業損益は5億2183万ドルの赤字となった。

テスラでは新型車の中国などへの輸出が難航した=ロイター

テスラでは新型車の中国などへの輸出が難航した=ロイター

新型車の出荷の停滞に加え、期中に9億2000万ドルの転換社債を償還したことで、3月末時点の現金・現金同等物は約22億ドルと18年12月末時点に比べ40%減少した。中国・上海の新工場の稼働を19年末に控え、株式市場では増資による資金調達が必要になるとの見方が根強いが、24日に電話会見したテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「これまでのところ資本は我々の成長の制約にはなっていない」と説明した。

テスラはモデル3などの人気車種についてなお多くの予約客を抱えており、販売台数の減少は一時的としている。多くの輸出向け車両の納入が翌期にずれ込んだことで、19年4~6月期の世界販売台数は9万~10万台と四半期ベースで過去最高の水準になると見込んでいる。19年通期の世界販売台数についても、36万~40万台になるとの従来予想を据え置いた。

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