2019年5月24日(金)

フェイスブック、4年ぶり減益 米当局の制裁金織り込む

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2019/4/25 5:23 (2019/4/25 8:53更新)
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【シリコンバレー=中西豊紀】米フェイスブックが24日発表した2019年1~3月期決算は純利益が前年同期比51%減の24億2900万ドル(約2725億円)だった。最終減益は15年1~3月期以来4年ぶり。米連邦取引委員会(FTC)への調査対応で30億ドルを費用計上したため。プライバシーなどへの甘い対応が業績にマイナスの影響を与え始めた。

【関連記事】ザッカーバーグ氏「プライバシー重視のプラットフォームに」

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO=AP

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO=AP

売上高は26%増の150億7700万ドルだった。うち99%を占める広告事業が堅調で、特に昨年から写真共有の「インスタグラム」向けを中心に力を入れている24時間以内に消える広告が伸びた。フェイスブックと対話アプリのメッセンジャー向けの同広告をあわせると、すでに約300万の広告主がいるという。

一方で18年3月に発覚した個人情報の大量流出問題を受け、規制当局への対応費用が発生する見込み。特に米FTCはプライバシー保護で問題がなかったか同社を調査中。FTCの最終判断はまだ出ていないが、最大で50億ドルの支出が必要になると見込んでいる。集めたデータに対するずさんな姿勢がコストとなって本業の足を引っ張った格好だ。

同社を巡る社会的な批判が収まらないなか、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はプライバシー重視の路線を打ち出している。24日の会見では「少人数の友達がつながるリビングルームのようなプラットフォームが必要だ」と述べ、対話アプリやデータの暗号化を軸とした新たなビジネスに移行していく考えを改めて強調した。

一方でこうした路線は広告効率を悪くし、経営にマイナスの影響を与える可能性がある。ザッカーバーグ氏は「プライバシー重視のプラットフォームではモノの売買も安心してできる」などと述べ電子商取引の拡充を示唆。ただ「軌道に乗るには数年かかる」(財務担当幹部)と、具体的な案は示さなかった。

フェイスブックがあわせて発表した19年3月末の1カ月あたりのユーザー数は23億7500万人で、18年12月末から5500万人増えた。なお拡大が続いているが伸び率は鈍化の傾向にある。プライバシー保護やデータ管理の問題にメドをつけ、次への成長モデルを実際に見せられるかが今後の焦点となる。

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