アヤラ・ランド、フィリピン初のREIT上場へ

2019/4/24 17:48
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの財閥アヤラ傘下で不動産大手のアヤラ・ランドは24日、不動産投資信託(REIT)をフィリピン株式市場に上場させる方針を明らかにした。REITの上場は同国で初めてで、時期は2019年後半になるとみられる。5億ドル(約560億円)を調達し、不動産開発を加速する。

アヤラ・ランドは保有するオフィスビルをREITに組み込む方針だ(マニラ首都圏マカティ市)

アヤラ・ランドのベルナルド・ディ社長兼最高経営責任者(CEO)が24日の株主総会後、「REITの上場申請を2、3週間前に証券取引委員会(SEC)に提出した」と記者団に話した。1カ月以内に承認が得られると見込んでいる。

REITは設立済みで、首都マニラのビジネスの中心地マカティ市でアヤラが開発したオフィスビルを組み込む計画だ。ディ氏は「REITに対する投資家の需要が増えており、上場する好機だ」としている。

フィリピンは2009年に税制優遇などを盛り込んだREIT法を制定した。不動産大手SMプライム・ホールディングスが10年にREITを上場させる計画を打ち出したが、上場から3年以内に株式の浮動株比率に相当する指標を67%に高めるなどの規則が厳しいとして取りやめた経緯がある。

フィリピンの不動産市場は経済成長を背景に好調で、足元では中国人の投資が市況を押し上げている。大手財閥による開発競争も激しくなっており、アヤラはREITの上場で資金調達力を高める考えだ。

東南アジアではシンガポールとマレーシア、タイ、インドネシアがREIT市場を持つ。特にシンガポールの市場は拡大しており、対象の不動産はオフィスビルのほか、商業施設や住宅、ホテル、産業施設などに多様化している。フィリピンが投資マネーをひき付けられるか、今後の市場整備や運営が課題となりそうだ。

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