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連休にお薦め、馬の博物館 イベント盛りだくさん

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2019/4/27 6:30
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「大型連休は横浜・根岸へ」

「そうだ。根岸へ行こう!」

桜が咲きそろいつつあった3月下旬。近所の桜の名所は何年も見てきたし、飽きてきたなぁ……と思っていたある日。ふとひらめいた。そうだ。根岸へ行こう。

少し前に見た横浜市根岸にある馬の博物館のウェブサイトに「さくらウィーク」開催の紹介があったのを思い出したのだった。

各地に造られた競馬場のモデルに

洋式競馬発祥の地、横浜・根岸の競馬場。跡地は根岸森林公園として横浜市民の憩いの場になっている。長く競馬の仕事に携わってきたのに、この場所は一度も訪れたことがなかった。昨年、古い競馬仲間の先輩に誘われてグループで森林公園と隣接する馬の博物館を見学するはずだったのだが、事情で直前に参加を断念。一度は訪ねておきたい場所だった。

緑豊かな根岸森林公園は横浜市民の憩いの場になっている

緑豊かな根岸森林公園は横浜市民の憩いの場になっている

根岸競馬場、後の横浜競馬場は横浜開港後、外国人居留地の娯楽施設として造られ、明治維新前の1866年(慶応2年)に完成。第2次世界大戦中の1942年(昭和17年)に開催を休止するまで、長きにわたってその後各地に造られた多くの競馬場のモデルとなってきた。

現在は観戦用スタンドの一部が廃虚のように残り、最後の直線走路部分に沿って細長く延びる米軍用地を除いた広大な跡地のほとんどが、根岸森林公園に姿を変えている。その歴史や馬の博物館の概要については2017年9月30日付の当欄でも取り上げられている(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21582450X20C17A9000000/?df=2)。

その名の通り、森林と小川や池、芝の野原が広がる公園(かつての内馬場)は散歩やジョギングをする人、犬の散歩に訪れる人、ピクニック気分で芝生に寝転ぶ人など様々。このオープンな雰囲気は英国の郊外の競馬場のようだ。ニューヨークのセントラルパークを思わせる日本には珍しい大規模な市民のための公園だ。

根岸競馬場のスタンドの一部が廃虚のように残る

根岸競馬場のスタンドの一部が廃虚のように残る

最初に訪れた3月下旬、桜はまだ咲き始めの状態だったが、2時間ほど散策するだけで、住宅地の中とは思えない緑の呼吸と自然の光を十分に感じることができた。

さて、今日から新旧元号をまたぐ超大型連休という方も多いはず。行楽地の人混みや交通機関の混雑を避けて家族でちょっとした小旅行に出かけたいという皆さん、特に馬が好きな人にお勧めしたいのが根岸森林公園に隣接する根岸競馬記念公苑内の馬の博物館だ。桜が満開に近づいた4月初旬に改めて取材に訪れた。

JR根岸駅、桜木町駅などからバスに乗り、森林公園最寄りの「滝の上」バス停で降りてすぐ、根岸競馬場の向こう正面に当たる位置に馬事文化財団馬の博物館がある。館内を歩くと、馬の進化の過程、日本や世界の馬文化の歴史や国内外の馬に関する芸術、そして根岸競馬場での洋式競馬の幕開けからその後の歴史を知ることができる。

特に岩手県遠野から館内に移築された「曲り家」は、一つ屋根の下で土間を挟んで人間の住む母屋と馬が暮らす馬や(厩)が一体となったもの。馬やには馬の模型が立ち、母屋には往時の日用品や民芸品なども置かれている。かつての馬と人間の近さを実感できる展示だ。

馬の博物館にある南部曲り家。かつての馬と人間の近さを実感できる

馬の博物館にある南部曲り家。かつての馬と人間の近さを実感できる

館内では5月12日まで、古代の出土品から浮世絵や根付、民芸品やキャラクターなど幅広い内容を扱ったテーマ展「かわいい馬たち」展が開催中。

そして昨年末に東京、大阪で開かれた写真展「彩 サラブレッド」が、よりゆったりとした空間で開催されている。昨年、東西で展示された写真に、それぞれの写真家の作品である「ヒーロー列伝」など博物館所蔵の日本中央競馬会(JRA)の大型ポスターが加わって、より興味深いものになっている。また、催しに合わせて所蔵品の名馬のブロンズ像の展示も行われている。競馬好きの皆さんにはこの機会にぜひご覧いただきたい。

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