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文系の「価値」(大機小機)

2019/4/24 17:07
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日本の大学に問題あり。政府・経済界からこうした声を聞く。世界の大学ランキングを見ても、トップ100にランクインする大学は42位の東大と65位の京大の2校にすぎない(タイムズ・ランキング2019)。アジアに限っても、東大・京大はいまやシンガポール、香港、中国の大学の後じんを拝している。

もっともノーベル賞では日本は頑張っている。平成の30年間にノーベル賞を受賞した日本人は17人、米国に次ぎ世界第2位だ。しかし、受賞した人たちの研究業績は過去のものであり、今はよくても将来は危うい。実際、ノーベル賞に輝いた学界の大御所は、口をそろえて日本の科学技術の将来への危惧を語っている。彼らは、大学のあり方そのものというよりは、財政難のために国が大学への助成を渋っていることを問題にしているのだが。

それとは別に、理系はまだよいとして問題は文系だ、そもそも文系の学問に価値はあるのか、という議論も根強い。20年ほど前には国立大学の建物について理系は1学部1棟を認めるが、文系は複数学部の雑居ビルしか認めないという方針を文部省がとった時期すらある。理系の学問は経済成長に貢献するが、文系の学問は何の役にも立たない。今でも陰に陽にこうした考えが様々な場で披瀝(ひれき)される。実は、この誤った認識こそが日本経済の弱みにほかならないのである。

国内総生産(GDP)の基にある個々のモノやサービスの価格は、われわれがそれぞれのモノやサービスにどれだけ主観的に価値を見いだしているかを表したものにすぎない。したがって経済にとっては、結局のところ「価値」がすべてだといっても過言ではない。にもかかわらず、理系の学問はこの価値について語ることはできない。価値は文系の学問の守備範囲である。

ファストフードに対してスローフードというコンセプトがある。理系の学問はファストフードを可能にする機械を発明することはできても、スローフードをビジネスとして立ち上げる力にはならない。

単純化していえば、理系はハード、文系はソフトということになるだろう。文系はダメというのは、何のことはない、とうに卒業したはずの「経済はハード、ソフトはタダ」という古臭い考えの亡霊にすぎない。(与次郎)

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