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非鉄相場、頭打ち感鮮明に 中国景気の不安消えず

2019/4/24 15:00
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年初から上昇が続いた非鉄金属の国際価格に頭打ち感が強まってきた。鋼材のメッキ加工に使う亜鉛や、ステンレス鋼に使うニッケルは4月から下がり始めた。インフラや製造業に幅広く使う銅も上値が重い。中国政府の景気刺激策や米中関係の改善期待をテコに上昇してきたが、自動車など製造業向けの需要が力強さを欠き、市場の楽観ムードは薄れてきた。

伸銅品の需要は前年割れが続く(都内の問屋)

伸銅品の需要は前年割れが続く(都内の問屋)

下落が鮮明なのが自動車や家電製品の鋼材のさび止めに使う亜鉛だ。指標となるロンドン金属取引所(LME)の3カ月先物は24日正午時点で1トン2750ドル前後。4月上旬の年初来高値に比べると6%下がった。

亜鉛は主要取引所の在庫減少を手掛かりに上昇が続いた。だが4月上旬に5万トン程度だったLME指定倉庫在庫は7万トン超に増えた。オーストラリアや南アフリカ共和国では18年から増産が進み、今後もカザフスタンなどで新規開発プロジェクトがある。需給の緩和観測は強まっている。

ニッケルも1トン1万2400ドル前後と4月上旬より7%安い。

自動車や電子部品のほか、インフラにも多く使う銅の相場は比較的底堅い。17日には中国の19年1~3月の国内総生産(GDP)が前年同期比で実質6.4%増だったと伝わり、同6556ドルと10カ月ぶりの高値をつけた。だがその後は上値が重く、足元は6400ドル前後で推移している。

非鉄は世界需要の5割を占める中国の景気動向に影響されやすい。同国では政府がインフラ投資の刺激策を打ち出したほか、3月に増値税(付加価値税)の減税を表明した。米中対立が改善に向かうとの期待も重なり、需要が上向くとの思惑が広がっていた。

だが中国の景気指標ではインフラ分野に改善がみえる半面、新車販売は伸び悩み、電子部品や半導体も厳しさが続く。米中の通商交渉は長期化し、改善の期待は遠のいている。製造業を中心に非鉄需要の弱さが意識されるようになった。

国際商品では原油相場が高騰しているが、世界景気に敏感な非鉄は中国を起点とする需要減懸念が根強い。「相場上昇をもたらす明確な材料を欠き、上値が重い展開はしばらく続く」(住友商事グローバルリサーチの本間隆行経済部長)との見方が優勢だ。

需要の鈍さは日本の非鉄製品の統計にもみえる。日本伸銅協会(東京・台東)がまとめた18年度の伸銅品生産量(速報値)は内需向けが前年度比で0.7%の減少にとどまる一方、輸出向けは13万5129トンと4.7%減った。同協会は「18年後半から中国で自動車や家電向けの引き合いが弱い。19年もしばらくは伸び悩む」とみている。

国際相場の変動は自動車・電子部品や建材の国内取引価格に影響する。亜鉛やニッケルの値下がりが続けば、ステンレス鋼などの価格を下押しする可能性がある。

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