2019年5月25日(土)

ホテル用地巡り脱税疑い USJ近く、東京国税局告発

2019/4/24 11:30
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大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)周辺のホテル用地の売買を巡り、法人税など約1億8400万円脱税したとして、東京国税局が「本多保乃香事務所」(東京・港)と本多昭代表取締役(59)を法人税法違反などの疑いで東京地検に告発したことが24日、分かった。告発は3月29日付。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺にはホテルが立ち並ぶ(大阪市此花区)

関係者によると、本多保乃香事務所は2017年12月期までの2年間で、仲介手数料など約7億5200万円の所得を隠し、約1億8400万円を脱税した疑いが持たれている。

脱税の舞台となった土地は2019年11月開業予定の「リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(客室数760)の建設用地。コンビニエンスストア向けの弁当や総菜を製造販売する企業のグループ会社が、約3万1千平方メートルを16年夏に約100億円で購入した。同ホテルはこの企業が運営する。

本多氏は購入の仲介を担当した「日鉄興和不動産」(旧新日鉄興和不動産)の営業開発室長(19年1月に依願退職)として、この取引に関与していたという。

この際、本多氏は売り手側の仲介業者が決まっていないことに着目。日鉄興和に知らせずに06年に設立していた本多保乃香事務所で、複数の不動産会社を介在させるなどしたうえで実質的に売り手側の仲介業務も行い、手数料を得ていた。

売り手側から得た仲介手数料約2億7000万円の一部は小切手で受け取り、個人の預金口座に入金。本多保乃香事務所の売り上げから除外したとされる。

同土地の売買に関連して得た別の所得についても架空の外注費を計上したり、損失の発生を装ったりして法人税を免れた疑いがある。脱税で得た資金は国債の購入や遊興費に充てられていたという。

日鉄興和不動産は「当社は社員が許可なく副業を営むことを禁止している。元社員について調査した結果、社内規定に違反していた事実が判明したため厳正に対処した」とコメントした。

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