野生馬の赤ちゃん間近で 宮崎・都井岬、出産相次ぐ
宮崎県南部の都井岬(同県串間市)で、国の天然記念物の野生馬「御崎馬」が出産シーズンを迎えた。「春駒」と呼ばれる1歳未満の子馬が母馬に寄り添って乳を飲んだり、芝生に横になって昼寝したりする愛らしい姿を間近で観察でき、観光客らを喜ばせている。

都井岬ビジターセンターによると、岬に広がる500ヘクタールの草原に現在約120頭の馬が生息する。岬で野生馬が見られるようになったのは、江戸時代に軍用の馬を育成するために放牧したことがきっかけとされる。
春駒は例年4~6月にかけて誕生し、今年もこの期間に20頭近くが生まれる見通しだという。3年ほどで親馬になると、体高約130センチ、体重約300キロに成長する。
家族で訪れた宮崎市の公務員、児玉達也さん(32)は、はしゃぐ息子らを春駒とともに記念撮影。長男朋也ちゃん(4)は「小さな子馬さんがずっと寝ててかわいかった」と満足げだった。〔共同〕