2019年5月26日(日)

テンセント、未成年のゲーム利用制限を厳格化

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2019/4/23 20:19
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【広州=比奈田悠佑】中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)は22日、今後発売するゲームについて未成年の利用制限を厳格化する試みを始めると発表した。中国政府は児童・青少年の心身への悪影響を懸念し、ゲーム規制を強めている。同社は売上高の3割超をゲーム事業が占めており、利用者獲得と政府方針との間で難しいかじ取りが続いている。

テンセントは未成年のゲーム利用登録や利用時間の制限を厳格化している

今後まず一部のゲームで公安当局の本人確認システムと連携し利用者が16歳以上であればゲームの利用登録をできるようにする。従来は13歳未満に親の身分証明と組み合わせた登録を求める、といった手法をとっていた。テンセントは「基本的な(制限)年齢が引き上がる」と説明している。

中国でもゲームに夢中になりすぎる「ゲーム中毒」が社会問題となっている。中国当局は2018年3月から12月までゲーム発売に関する審査を凍結した。ゲーム内の暴力表現が青少年に悪い影響を与えると懸念した共産党の意向が働いたとされる。また8月には政府が「近視を予防する」として未成年のゲーム利用時間を制限するように関連企業に求めた。

テンセントは当局の対応を先取りする形で17年から段階的に児童・青少年のゲームの利用登録、利用時間の制限に対応してきた。馬化騰・最高経営責任者(CEO)は19年3月、中国メディアなどの取材に「未成年のゲーム中毒を防ぐシステムを構築していく。責任と義務がある」と述べた。

さらに今月、監督当局はゲームの制作や運営に関わる情報を細かく求める新たな認可申請の様式を示した。今後はゲームの内容やシステムについて審査がより厳しくなるとの見方が大勢を占めている。

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