2019年6月20日(木)

国産空母の参加見送り 米に配慮か 中国が観艦式

経済
政治
中国・台湾
北米
2019/4/23 18:46
保存
共有
印刷
その他

【北京=羽田野主】中国海軍創設70周年に当たる23日、山東省青島の沖合で国際観艦式が開かれた。中国の空母「遼寧」や新型の駆逐艦、原子力潜水艦などが登場した。習近平(シー・ジンピン)国家主席は各国代表との面会で「(中国海軍は)国際的な航行の安全を保障する」と協調姿勢をアピールした。初の国産空母の参加を見送り、トランプ米政権を刺激しないように配慮した。

中国国営中央テレビによると、観艦式には61カ国の代表団が出席し、日本、ロシア、ベトナム、インドなど13カ国の艦艇が参加した。中国で大規模な国際観艦式を開くのは2回目。10年前の海軍創設60周年式典以来となる。

中国側は空母「遼寧」のほか原子力潜水艦、揚陸艦など6つの編隊からなる計32隻の艦艇と、戦闘機など39機が参加した。披露された艦艇で、注目を集めたのが排水量1万トン超の最新鋭駆逐艦「055型」。中国メディアによると、従来の中国の駆逐艦に比べ、探知を逃れるためのステルス性能が強化されているという。空母の護衛に当たるとみられる。

中国内外のメディアでは観艦式に中国で初めての国産空母をお披露目するとの観測が広まっていた。中国としては遼寧に続く2隻目の空母によって「海洋強国」を誇示し、国威発揚を図ると予測する向きもあった。

米中通商摩擦のさなかでトランプ政権は観艦式への艦艇派遣を見送った。米海軍は最近、台湾海峡に艦船を頻繁に派遣するなど安全保障面でも緊張が高まっている。国産空母の参加見送りの背景には、できるだけ米側を刺激するのは避けたいとの習指導部の判断があったとみられる。

日本政府は海上自衛隊の護衛艦「すずつき」を参加させた。海自艦艇としては約7年半ぶりの中国訪問で、式典には山村浩海上幕僚長が出席した。昨年10月の日中首脳会談で申し合わせた両国の艦艇相互訪問の一環だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報