スリランカのテロ、ISが犯行声明 321人死亡
FBIが捜査協力

2019/4/23 18:26
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【ニューデリー=黒沼勇史】スリランカの最大都市コロンボなどで起きた連続爆破テロ事件で、中東の過激派組織「イスラム国」(IS)が23日、系列メディアを通じて犯行を認める声明を出した。ツイッター上に流した声明文に「各国市民を標的にしたのはISの戦士だ」と明記した。スリランカ政府は米連邦捜査局(FBI)などと協力して全容解明にあたる。

23日、スリランカ西部ネゴンボでテロ犠牲者の埋葬に立ち会う人々=ロイター

今回のテロ事件を巡っては、3都市でほぼ同時刻に自爆テロが起きた手口から、ISの関与が疑われていた。スリランカ政府も22日、自国のイスラム過激派組織「ナショナル・タウヒード・ジャマア(NTJ)」が関与したとの見方を示す一方、国際的なテロ組織の支援なしには実行できなかったとも指摘していた。

スリランカ政府は事件の全容解明には海外のテロ組織の捜査情報が欠かせないと判断している。今後、FBIや国際刑事警察機構(ICPO)が派遣する捜査員と協力し、事件の捜査にあたる方針だ。

スリランカ警察は23日、高級ホテルやキリスト教会など8カ所で起きた一連のテロ事件で、これまでに外国人を含む死者が321人、負傷者が約500人に上ったと公表した。日本人1人も犠牲になっている。

ロイター通信は23日、スリランカの国防省幹部が今回のテロ事件について「ニュージーランドのモスク(イスラム教礼拝所)が攻撃されたことの報復だ」と述べたと伝えた。3月にニュージーランドのモスクで起きた銃乱射事件では、50人が死亡している。

ISはインターネットやソーシャル・メディアなどを巧みに活用して戦闘員を勧誘してきた。ISに合流した外国人兵士の数は一時4万人に上ったとの調査もある。16年にはスリランカから32人が中東に渡り、ISに加わったと同国政府が議会に報告している。中東で勢力圏が縮小したISが南アジアに矛先を向けた可能性も指摘されている。

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