2019年6月21日(金)

工藤会トップらに6400万円支払い命令 襲撃被害者側に

九州・沖縄
2019/4/23 15:15
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暴力団工藤会(本部・北九州市)が関与したとされる元警部銃撃事件と歯科医師襲撃事件の被害者側が、同会トップの野村悟被告(72)ら4人を相手取って慰謝料など計約1億1300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁(鈴木博裁判長)は23日、襲撃が組織的に行われたと認定し、計約6400万円の支払いを命じた。

被害者側弁護団によると、福岡県警が工藤会の壊滅作戦に乗り出した2014年9月以降、同会トップに賠償金の支払いを命じる判決は初めて。野村被告側の弁護人は「控訴する方向で検討している」としている。

鈴木裁判長は判決理由で、元警部銃撃事件について「被告らの指示に基づき具体的な計画や実行がなされた」と指摘。歯科医師襲撃事件も「工藤会の運営に不可欠な資金獲得のため行われた」として、襲撃が組織的に行われたと認めた。

その上で野村被告らの関与について、元警部銃撃は共同不法行為に当たり、歯科医師襲撃事件では使用者責任があると判断。歯科医師襲撃事件で計約4800万円、元警部銃撃事件は計約1600万円を被害者に支払うよう命じた。

野村被告らは訴訟の中で、工藤会本部など保有不動産の売却代金を被害者への見舞金に充てるなど和解の意向を示していたが、具体的な支払時期などを明示できず、和解協議は決裂していた。

いずれの襲撃事件でも野村被告は組織犯罪処罰法違反罪などで起訴され公判前整理手続き中。一方、襲撃の実行役の同会系元組幹部らの一、二審判決では、裁判所が野村被告との共謀や指揮命令を認定し、確定している。

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