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10連休、資金繰り注意 ウーバーイーツ利用店など
【イブニングスクープ】

10連休
金融機関
2019/4/22 18:00
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27日からの10連休を控え、中小企業の資金繰りに余波が広がっている。食事宅配サービス「ウーバーイーツ」経由の売上代金など、海外からの送金は5月の連休明けまで振り込まれない。国内金融機関を結んで即時送金するシステムは連休中も稼働するが、1億円以上の送金や給与支払いは対象外だ。全国銀行協会は加盟する金融機関を通じて企業に対応を周知している。

「5月7日まで売上代金が入らない」。フィットネスクラブ併設の飲食店、ブロス・トーキョー(東京・千代田)を経営する中倉美雪さん(32)はこう話す。お店の収益の柱はウーバーイーツを使った宅配だ。通常は宅配手数料を差し引いた1週間分の代金約40万円が翌週の火曜日に入金される。だが、今月末の火曜日である4月30日は休日で、連休明けの7日以降まで入金されないという。

中倉さんの店では売掛金の回収は連休明けだが、人件費などの支払いは今月末に控える

中倉さんの店では売掛金の回収は連休明けだが、人件費などの支払いは今月末に控える

ウーバーイーツを含め、海外からの送金情報は国際銀行間通信協会(SWIFT)のシステムを介して連休中でも邦銀に届く。ただマネーロンダリング(資金洗浄)対策などのためデータは人手で処理され、原則的に邦銀の営業日にしか企業の口座に振り込まれない。

ウーバーイーツを利用する飲食店は4月時点で8500店以上とされる。中倉さんのお店は4月末に人件費や食材費、賃料など150万円弱の支払いを控え、「つなぎで40万円借りるつもり」という。利用するクラウド会計ソフトのfreee(フリー、東京・品川)が会員に提供するジャパンネット銀行のオンライン融資を使う予定だ。

フリーは売掛債権の回収を代行する「ファクタリング」を最短即日で提供するベンチャーのOLTA(オルタ、東京・港)とも提携している。ただ連休中は同社が休業のため、早めの手続きが必要という。給与などの支払日と売上代金の回収日でミスマッチが起きる場合、借り入れで運転資金を確保したり、取引先に通常より前倒しで入金してもらったりする対策が軸になる。

一方、全銀協は昨年秋に24時間送金できる「モアタイムシステム」を稼働させた。4月1日時点で銀行や信用金庫など504の金融機関が参加するが、1億円以上の資金と給与は対象外となっている。さらに、自社と取引先の金融機関がいずれも同システムに対応している必要があり、どちらかの金融機関が対応していない場合は連休明けの営業日まで入金が完了しないことになる。

連休中は金融機関が昼間の営業窓口を閉じるため、夜間金庫の利用が増えそうだ。その一方で、夜間金庫の値上げが相次いでいる。

百五銀行(三重県)は4月、夜間金庫の手数料を引き上げた。年間の契約料は3万8880円から2倍の7万7760円にした。50回分利用できる入金帳も1冊あたり3240円から3倍の1万800円に見直した。大垣共立銀行(岐阜県)や北日本銀行(岩手県)なども4月に手数料を引き上げた。

夜間金庫は飲食店やガソリンスタンド、スーパーなどが営業終了後に売上金を安全に預け入れるために使う。ただ、預けられた現金と伝票の数字を付き合わせて確認など金融機関の作業負担は重く、「コストに見合った手数料に改めた」(百五銀)という。

夜間金庫の値上げをきっかけに、中小企業のキャッシュレス化が進む可能性もある。百五銀はスマホ決済のOrigamiと連携し、地域の商店のキャッシュレス化に向けた営業を強化する。大垣共立銀はコンビニATMで売上金を入金できるサービスへと切り替えを進めている。(広瀬洋平、牛込俊介)

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