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首位快走楽天 福井ら、先発の二枚看板不在穴埋め

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2019/4/23 6:30
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手応えを感じて臨んだ次の登板で、714日ぶりとなる勝利を手にする。10日、敵地メットライフドームで西武を相手に6回2失点。これまた5安打4四球を許したものの、平石監督いわく「変な四球はなかった。前回よりよかった」。カギは先制点をもらった直後の三回裏。同点とされ、なお1死一、三塁のピンチで秋山翔吾、山川穂高、森友哉の西武の誇るクリーンアップに痛打を許さなかった。援護点の直後の失点を反省しながら「2点でしのげたのがよかった」と福井。「苦しい時期があっての今日なので……、うれしいです」と移籍初勝利を喜んだ。

翌週17日、西武との再戦で2勝目を手にした。前回登板後「相手は(自分の投球を)分かっていないし、僕にも(相手打線への)怖さはない。(何度も対戦していく)これから(が肝心)です」と話した福井にとってはさっそく迎える正念場だった。

相変わらずの苦しい立ち上がりで、初回3四球にヒット2本であっさり3点を先制された。だが「チームの勝ちに貢献する。ゲームを壊さないように」が今季のテーマの中、前だけを向いた。先発投手の役目に立ち戻り、「3点でしのいで五、六回まで投げよう」と切り替えた。すると初回がうそのように直球の伸びが増し、変化球に切れが戻った。二~五回は1安打1四球。守備の時間がぐっと短くなり、この立ち直りが五回までに5点を取った打線の奮起と無縁とはいえまい。我慢していれば打線がなんとかしてくれるというまさにその通りの形。いまのチーム状態が表れた逆転勝ちだった。

岸の代役の安楽も勝ち星こそついていないが、3試合安定した投球を見せている=共同

岸の代役の安楽も勝ち星こそついていないが、3試合安定した投球を見せている=共同

■安楽、釜田も役割果たす好投

福井だけではない。岸の代役として先発のおはちが回ってきた安楽智大は3試合に登板し、7回2失点、5回0/3で2失点、6回4失点。勝ち星こそついていないが、役割はこなしている。右肩の故障もあり、こちらも昨季は未勝利。再起を目指すシーズンに、愛媛・済美高の先輩である福井とチームメートになったのも何かの縁だろう。食事をともにしては「俺たちはエースじゃない。6回3失点でもナイスピッチングじゃないか。プレッシャーを背負いすぎずマウンドに立てばいいんだ」などのアドバイスをもらっているという。先輩を見習い、「粘り強く、勝ちにつながる投球を」心がけ、ローテ生き残りへ早期の白星奪取を狙っている。

故障に泣き、昨季は0勝に終わったもう1人の先発、釜田佳直も21日のオリックス戦で今季初登板。六回途中まで3失点でさっそく655日ぶりの白星をつかんだ。岸もまもなく復帰予定で、気がつけば可能性を秘めた楽しみな投手陣ができあがりつつある。チームスローガン「RESTART!日本一の東北へ」にふさわしい再始動のシーズンが順調にスタートした。

(土田昌隆)

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