2019年5月21日(火)

寺院修復優先に反発も 仏の黄ベストデモ23週目

ヨーロッパ
2019/4/21 6:10
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【パリ=共同】フランス政府に抗議する黄色いベスト運動のデモが20日、23週連続で行われた。ロイター通信などによると、経済格差に不満を募らす低中所得層が中心とされるデモ隊の一部は、火災に見舞われたノートルダム寺院(大聖堂)の修復に巨額の寄付が集まる一方で、自分たちは後回しにされたままだとして反発した。

パリでは一部が警官隊に石を投げたり、路上のバイクや自動車に放火したりした=ロイター

パリでは一部が警官隊に石を投げたり、路上のバイクや自動車に放火したりした=ロイター

内務省の集計などによると、全国で約2万7900人がデモに参加。パリでは一部が警官隊に石を投げたり、路上のバイクや自動車に放火したりしたため、警察は催涙ガスやスタンガンで排除を図った。当局は全国で約250人の抗議者らを拘束した。

15日に大火災のあった同寺院の修復には国内外から寄付の申し出が相次ぎ、総額は10億ユーロ(約1200億円)規模に上るとされる。デモ隊の一部は「大金が寺院につぎ込まれるが、貧しい者への対策はどうなっているんだ」などと訴えた。マクロン大統領はデモ隊の懸念解消に向けた政策を25日に発表する。

政府は今回、破壊行為を目的とする過激派の参加が見込まれたため、6万人以上の警官などを全国に展開して警戒を強化。パリ中心部のシャンゼリゼ通りや同寺院周辺でのデモを禁じた。

黄色いベスト運動は燃料税の引き上げなどに対する抗議をきっかけに昨年11月に始まった。

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