2019年8月26日(月)

ソニー平井氏「多様な中国需要に対応」 アニメや映像強化

2019/4/19 21:32
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【深圳=比奈田悠佑】ソニーは19日、中国上海市に新設したアニメ事業会社を5月に本格始動すると発表した。同日、広東省深圳市で開いたグループの展示会に登壇した平井一夫会長は中国に関し「モバイル機器やネットワークの利用が増え、製品やサービスの需要が強く多様化している」とし、映像機器などを含めた市場開拓に期待を込めた。

広東省深圳市で開いたイベントで登壇したソニーの平井会長(19日)

ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下でアニメやゲーム制作の「アニプレックス」の現地法人をこのほど設立した。中国のアニメ事業はこれまで現地企業に放映権を与えるビジネスモデルを軸にしてきた。今後は現地発の作品制作など領域を拡大する。

中国はアニメの有望市場の1つで「ビリビリ動画」などのネットサービスが受け皿となり日本作品の露出は増えている。平井氏はこうした各国のプラットフォームについて「競合にも重要なパートナーにもなる」と環境に合わせた戦略が必要と指摘。「中国のファンに真に魅力的な製品やコンテンツ、サービスを提供し続けるためソニーグループの多様性を最大限に生かしていく」と話した。

19日開いた展示会では高精細テレビや犬型ロボット「aibo」のほか、アニメやゲームのフィギュアをデジカメで撮影体験するコーナーなどを設けた。記念撮影した20代男性は「ソニー製品は値が張る。金がなくてもアニメは楽しめる」と話した。30代女性は「平井おじさんに会いにきた」と声を弾ませた。ファン交流イベントに参加する平井氏が目当てという。

平井氏はネット上で「姨夫(おじさん、母親の姉妹の夫)」と呼ばれる。姨夫と一夫は中国語で「イーフ」とほぼ同じ発音で、柔和な笑みが親戚のようと親しまれる。

3月、会長職を6月に退くと発表した際は国営テレビが詳報した。アナリストの言葉を借りながら平井氏の経営手腕を「会社の運命を変えた」と評した上で「ファンはほほ笑みを恋しく思うだろう」と伝えた。平井氏は「大切なのは一定期間リーダーシップをとった人間よりもブランド。良い商品やサービス、コンテンツを世に出しアイコニックな(目を引く)ブランドにならなくては」と話した。

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