2019年5月25日(土)

中国5県観光 10連休で長期滞在へ知恵

サービス・食品
中国・四国
2019/4/22 12:00
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皇位継承に伴う10連休が27日から始まる。中国5県の宿泊施設の予約状況は例年を上回り、星空観賞や庭園のライトアップなど、夜のイベントで長期滞在客の「もう一泊」を引き込もうとする動きも広がっている。定番の観光地に加え、普段はなかなか訪れる機会の少ない地域も、集客に向けた知恵を絞る。

江戸時代から伝わる伝統漁を披露する「観光鯛網(たいあみ)」が始まる(広島県福山市)

星空観賞ツアーなど夜の観光も注目を集める(鳥取県大山町)

■伝統漁法を再現

 広島県福山市の鞆の浦では、初夏の風物詩として知られる「観光鯛網(たいあみ)」の準備が進む。約380年伝わる伝統漁法を再現する催しで、4月28~29日と5月3日~26日の開催期間中、捕れたタイを特価で販売するほか、鞆の浦の史跡を無料で案内する。

26日に春会期が始まる瀬戸内国際芸術祭は、中四国一帯での観光客の増加が期待されている。岡山市側では犬島も会場に含まれ、会期中は岡山京橋クルーズ(岡山市)が中心部の京橋と犬島を結ぶ定期船を運航する。

新岡山港と小豆島の土庄港を結ぶ航路には5月1日、両備フェリー(同)の新造船「おりんぴあどりーむせと」が投入される。甲板でミニトレインを走らせるなど、片道1時間10分の行程でクルーズ船の気分を味わえる。

山口県では蒸気機関車(SL)がけん引する観光列車「SLやまぐち号」が10日連続でJR山口線の新山口―津和野間を1日1往復する。30日には「平成最後の運転記念乗車証」を乗客にプレゼントする。

5月1日は新山口駅で改元記念の出発式を行い、SLに日章旗を掲げ運転する。5月1~6日の乗客に「令和改元記念乗車証」を贈る予定で「連休中はほぼ満席で、キャンセル待ちの状態」(JR西日本)という。

島根県大田市では令和への改元に合わせ、石見銀山遺跡の坑道「龍源寺間歩(まぶ)」で入場者向けキャンペーンを実施する。4月30日は名前に「平」か「成」のいずれか1文字が入っている人、5月1日は名前に「令」か「和」のいずれか1文字が入っている人の入場料を無料にする。

各自治体では旅行者向けの情報発信に力を入れる。島根県では、県が運営する観光サイトに10連休の特集ページを開設。ローカル線の旅など、地元ライターがおすすめするモデルコースを掲載している。

■夜間イベント満載

 夜の観光で「もう一泊」を呼び込む動きもある。岡山後楽園(岡山市)は4月26日から5月6日、午後6時以降に「春の幻想庭園」として特別開園し、夜間ライトアップをする。4回目となる今年はプロジェクションマッピングを実施する。倉敷市の伝統工芸品である真田紐(ひも)のブレスレット製作、玉島だるまの絵付け体験などワークショップも充実させる。

鳥取県では一般社団法人大山観光局が「大山星空で遊ぶツアー」を4月28~29日、5月4~6日に開催する。星空観賞を楽しみつつ、プロの写真家が記念撮影をしてくれる。ペンライトで文字を描く動きをスローシャッターで撮るなど、「インスタ映え」を狙う若年層を取り込む。

観光庁が発表した10連休の宿泊予約状況に関する調査によると、「予約が取れなかった宿泊施設の割合」が中国5県で平均81.3%となった。広島県では27日に97.1%、島根県では28日に98.9%と高水準となった。

松江ニューアーバンホテル(松江市)などを運営する浅利観光は連休中の予約は「5月4日までほぼ埋まっており、例年より好調」としている。JR岡山駅そばのANAクラウンプラザホテル岡山(岡山市)は4月27日から5月4日の宿泊分まで既に満室。「瀬戸内国際芸術祭の効果に加えて10連休もあり、例年に比べて早く予約が入った」という。

■高速道の渋滞ピークは…

 西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、10連休中の中国地方の高速道路は、下り(九州方面)の渋滞ピークが4月27日~29日と5月3日になりそうだ。山陽道下りの美ノ郷トンネル(広島県尾道市)付近を先頭に、最大25キロメートルの渋滞が予測されている。

上り(大阪方面)のピークは4月27~28日、5月4~5日になる見通し。山陽道の八本松トンネル(広島県東広島市)付近を先頭に最大20キロメートルの渋滞となりそうだ。

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