横浜・鶴見から沖縄文化を発信 野村拓哉さん
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2019/4/19 22:00
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横浜市鶴見区には約100年前、職を求めて沖縄県から上京した人が多く住むようになった。今でも飲食店や伝統芸能の教室などに沖縄文化が根付いている。鶴見で食材や雑貨の卸業を営む傍ら、沖縄の食や文化を発信する「鶴見ウチナー祭」を企画するのが野村拓哉(41)だ。沖縄とは直接の縁はなかったが、愛は人一倍だ。「第三者の目線で沖縄の長所を発信する仲介人」を目指す。

第三者の目線で、沖縄の文化のすばらしさを広く発信する

野村は沖縄そばや海ぶどうなど、県産食材や雑貨の卸小売店「ぷからす家」を運営する。泡盛などは約800種以上を扱い、店頭販売もする。鶴見には今でも、沖縄料理を出す飲食店が多い。横浜市内を中心に神奈川県内の約450店舗に商品を卸している。

2004年に宮古島出身の友人とともに店を立ち上げた。最初は「何となく面白そう」程度だった。だが、沖縄の企業と交流したり、三線など伝統芸能に触れるうち、その独特な文化にのめり込んだという。

毎年秋には沖縄料理の屋台や伝統芸能を集めた「鶴見ウチナー祭」を開催している。鶴見には地域に根ざした祭りがなく、沖縄という文化があることを外に発信する狙いもある。

祭りの起源は沖縄の食材メーカーと神奈川の飲食店が直接交渉できるようにと野村が始めた展示会だった。参加企業や一般の来場者が増えたため「祭り」に変え、今では歌手によるライブもして、2日間で約7万人が訪れるまでになった。

「これからは文化を残すことが必要になる」と考えている。27日には川崎市の沖縄県人会と協力し、川崎競馬場で初の沖縄料理などを集めたイベントを開く。最近では関西とも交流の動きがあり、全国で沖縄の文化を紹介して次の世代につないでいくことを目指す。

ケーブルテレビと交渉し、沖縄文化を紹介する番組制作にもこぎ着けた。5月末から5回放送する。鶴見周辺の沖縄文化を取り上げた映画作りにも意欲をみせる。「『鶴見の』文化として発信していきたい」と意気込んでいる。=敬称略

(浦崎唯美子)

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