2019年6月25日(火)

姉妹殺害、審理差し戻し 高裁、量刑判断の誤り指摘

2019/4/19 18:35
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知人の中国人姉妹を殺害し遺体を山中に捨てたとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われた無職、岩崎竜也被告(41)の控訴審判決で東京高裁は19日、懲役23年とした裁判員裁判の一審横浜地裁判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。

量刑を決める基準にした過去の事件は今回とは類型が異なり、誤りがあったと判断した。過去の事例に則し、より重い刑を求めたと言えそうだ。弁護側は上告した。

2018年7月の一審判決は凶器を使っていない点を重視し「被害者が複数いる単独犯の殺人のうち凶器のない事件は、裁判員裁判で死刑や無期懲役になっていない」として有期刑を選択。死刑を求刑していた検察と無罪を主張していた弁護側の双方が控訴した。

高裁の中里智美裁判長は、裁判所内部の量刑検索システムで過去の例を検討。一審が判断の基準としたケースは、いずれも親族間の事件だったとして「今回とは全く類型が異なる」と指摘した。

さらに被告が相当の力で2人の首を圧迫したことなどから「凶器を使う場合と比べ、危険性に質的な違いはない」とし、凶器の有無を重くみた点も批判した。

判決などによると、岩崎被告は2017年7月6日、陳宝蘭さん(当時25)と妹の宝珍さん(同22)が住んでいた横浜市中区のマンションに侵入し、2人の首を圧迫して殺害。遺体をキャリーバッグに詰めて運び出し、翌日に神奈川県秦野市の山林にバッグごと遺棄した。岩崎被告は宝蘭さんが働いていた飲食店の客だった。

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