2019年6月17日(月)

潮田氏と瀬戸氏、子会社損失巡り対立 LIXIL

住建・不動産
2019/4/18 22:57
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LIXILグループは18日、2019年3月期の最終損益(国際会計基準)が530億円の赤字になったと発表した。業績が低迷するイタリアの建材子会社で減損損失を計上し、3期ぶりの赤字となる。巨額の損失を巡る責任について潮田洋一郎会長兼最高経営責任者(CEO)と前社長兼CEOの瀬戸欣哉取締役の意見は真っ向から対立している。

今回の赤字転落の原因になったのは、11年に買収したペルマスティリーザ社だ。545億円の関連損失が生じ、従来の15億円の最終黒字の予想から下方修正した。20年3月期にも追加の損失が生じるという。

赤字続きだったペルマ社だが、その責任を巡って潮田氏と瀬戸氏の主張は食い違う。

潮田氏は18日の記者会見で、同社の買収について「世界一の技術を持つ窓の会社を取り込むのが経営の夢だった」と話す一方、「値段が高すぎたことはなかった」との認識を示した。「欧州の同業は2桁の利益を上げている」、再建ができなかったのは瀬戸氏の経営に問題があったと主張した。

MonotaROでの経営手腕を買われた瀬戸氏は16年に、LIXILグループの社長兼CEOに就任。これまでに記者会見などで、ペルマ社が過去に受注した工事案件で無理を重ねていたと主張。「ペルマ社は潮田氏が買ったビジネス。リスクは潮田氏を含め取締役会に相談をしてきた」としている。

LIXILグループでは18年10月末に瀬戸氏がCEOを退任してから、瀬戸氏と潮田氏の間だけでは無く、母体の1つの旧INAXの創業家や機関投資家を巻き込んで対立が続いている。3月末までに固めることが多い翌年度の主要役員人事も公表されないまま現在に至っている。対立が収まらない間は経営の空走も続くことになる。

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