2019年5月25日(土)

バンコクの中核空港、滑走路増設が決定 発着能力5割増
中国人観光客増 アジアで拡張競う

東南アジア
アジアBiz
2019/4/18 19:30
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【バンコク=村松洋兵】タイ政府は17日、バンコクの中核空港であるスワンナプーム空港に3本目の滑走路を建設する計画を閣議決定した。航空機の発着能力を現状比で5割増とする。年内に着工し、2021年の完成を予定する。総事業費は218億バーツ(約760億円)。タイは中国人観光客の間で常に首位を争う人気の海外旅行先だ。航空機の就航が増え、滑走路増設による混雑の緩和が大きな課題だった。

混雑するスワンナプーム空港(タイ・バンコク郊外)=ロイター

今回は、大型航空機が発着できる長さ4キロメートルの滑走路を建設する計画を承認した。既存の2本の滑走路は1時間当たり最大64回の発着が可能だが、新設の3本目の滑走路が完成すれば同94回まで増やせる。

現状では平均で同63回発着しており、処理能力に限界が迫っていた。事故などで1本の滑走路が閉鎖されると、大幅な遅延が発生していた。

同空港は第2旅客ターミナルの建設も計画している。年内に着工し21年の完成を目指す。06年に開港した同空港は旅客取り扱い能力が年4500万人だが、中国を中心に外国人観光客が増えており、18年の利用者数は6300万人に達した。出入国審査でも、混雑が常態化している。

第3滑走路と第2ターミナルが21年に完成すれば、旅客取り扱い能力は9000万人となり、混雑を緩和できる見込みだ。30年までの長期構想では、第3ターミナルと第4滑走路を建設し、旅客取り扱い能力を1億5000万人に増やす目標も掲げる。

一方で東南アジア各国は、旅客需要の増加を受け、空港の拡張を競っている。インドネシアはジャカルタ郊外の海上に新空港を建設する計画をまとめた。シンガポールはチャンギ空港に第5ターミナルの建設と、第3滑走路の供用開始を計画する。

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