石油元売り2強、細るスポット市場、元売りに価格主導権
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石油元売り大手の出光興産と昭和シェル石油が4月に経営統合したことで、業界は最大手のJXTGホールディングスとの合計シェア8割を握る2強体制になった。需要見合いでガソリンを生産できる2強は収益確保をしやすくなる。余剰分を取引するスポット(業者間取引)市場が縮小し、価格指標としての存在感が薄れる。2強による価格支配力が強まるのは確実だ。
「元売り2強でガソリンの供給過剰はなくなる」。石油商社の営業担当者は今回の再編後をこう予想する。...
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