2019年9月16日(月)

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パラ競泳、はじけぬ期待の若手 一ノ瀬ら派遣標準届かず

2019/4/18 16:11
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13日で開幕まで500日となった東京パラリンピック。その花形競技の一つ、競泳で若手が伸び悩んでいる。2年に1度の世界選手権(9月9~15日、英国)代表選考会では、派遣標準記録の突破者が14人にとどまった。2016年リオ代表の19人を大きく下回り、日本代表チームは危機感を募らせている。

世界選手権代表入りを逃し、ゴール後に天を仰ぐ一ノ瀬メイ(3月、静岡県富士水泳場)=共同

世界選手権代表入りを逃し、ゴール後に天を仰ぐ一ノ瀬メイ(3月、静岡県富士水泳場)=共同

「この日のことだけを考えて過ごしてきたので……。受け入れられないという気持ち」。3月に静岡県で行われた選考会。リオ代表の一ノ瀬メイ(22、近大職)は女子100メートルバタフライ(運動機能障害S9)で1分12秒03と派遣標準に0秒48届かず、泣き崩れた。

他にも池あいり(日体大)、小野智華子(あいおいニッセイ同和損保)ら昨年のパンパシフィック選手権代表の若手が軒並み「トビウオパラジャパン」入りを逃した。

今回の派遣標準は18年末の世界ランキング8位相当を基準に設定された。パラ競泳は障害のクラスによって選手の数が違う。一ノ瀬のクラスは選手が多くしのぎを削るためタイムが伸び、日本記録を上回る厳しい設定だった。ただ選手の数が少ないクラスは5位相当とするなど、不公平にならないようにしている。

パラの水泳連盟の代表編成方針は、決勝進出を狙える少数精鋭だ。これは08年北京パラの苦い教訓による。競泳は日本のメダルの金城湯池だったが、北京では金銀銅あわせて5個に終わり、04年アテネの23個から激減した。競技レベルの向上に加え、リハビリのためのスポーツという、昔のパラのムードをひきずった代表選手がいたため、チームの空気が緩んだことが原因とみられた。

このため、12年ロンドン以降は派遣標準の設定を高くし、戦う集団づくりにこだわる。ただリオ後は、東京大会に向け国際経験を積ませる狙いで17年世界選手権、18年パンパシとも若手は派遣標準を低めに設定。世界選手権は24人、パンパシは18人が切符をつかんだ。

今回は経験を積んだ若手の飛躍が期待されたが、自己ベストを更新できない選手が相次いだ。「リオ後に一歩ずつ積み上げてきたものが、二歩三歩下がったような気がする」と日本代表の峰村史世監督も落胆する。

低迷の理由として、冬季の自己管理の甘さを指摘する声も聞こえてくる。パラ水連は強化合宿を年末までは行うが、年明けから3月の記録会まで選手は各所属チームで練習するのが通例。この時期に体重が増えてしまう選手もいるという。

「最終的には選手の自覚だが、こちらも導く努力はしてあげないといけない」と峰村監督。3月以降、所属先のコーチとコミュニケーションを密に取るようになった。4月の代表合宿終盤には落選した選手も参加させた。東京パラの選考会は来年3月6~8日。若きトビウオたちの奮起がまたれる。(摂待卓)

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