2019年5月20日(月)

味の素、うま味の安全性、社長がセミナーで訴え

サービス・食品
2019/4/18 15:12
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味の素は18日、科学的根拠に基づき、同社の「うま味調味料」の安全性を訴えるセミナーを開いた。自然由来ながら米国やアジアなどで嫌悪感が示されることもあったグルタミン酸の安全性を説明した。2018年秋には米ニューヨークでも同様のシンポジウムを開いており、販売機会の減少を防ぎ、グローバル展開の足掛かりにする。

うま味調味料の安全性を訴える味の素の西井孝明社長(18日、東京都千代田区)

グルタミン酸は同社の市販用調味料「味の素」のほか、食品原料として幅広い食べ物に使用されている。サトウキビを原料にした自然由来の成分で、発酵技術を用いて製造している。味覚の1つである「うま味」として、料理の味わいを豊かにする効果があるとして、世界的に浸透している。

ただ、米国やアジアなどではグルタミン酸に対して、化学物質への不信感から嫌悪感を持つ消費者もいる。実際、トルコやインドなど一部の国では、グルタミン酸の使用や摂取を規制している。

食品のグローバル戦略を進める味の素は現在、売上高に占める海外の食品の比率はおよそ5割まで高まっている。今後、東南アジア諸国連合(ASEAN)など成長の見込める市場をさらに開拓するには、グルタミン酸の正しい理解を広めるのが不可欠とみている。

18年9月には米ニューヨークで栄養士や料理人など食の情報発信に影響力を持つ人など、数百人を招いたシンポジウムも開いた。西井孝明社長は「米国ではフェイクニュースが広まり、ミレニアル世代を中心に正しい情報を見極めようという消費者が増えている。このタイミングを逃さずに、グルタミン酸の正しい理解を促していく」と語る。

「国内でも学校給食などでは依然としてグルタミン酸を避ける風潮がある」(西井社長)として、栄養士や調理師などのネットワークを活用したセミナーなどを今後も開いていく予定だ。

(薬袋大輝)

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