メガヒットが彩った平成の音楽

文化往来
2019/4/29 6:00
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音楽情報会社オリコンが、平成30年間のシングルとアルバムの売上枚数をまとめたランキングを発表した。100万枚以上のミリオンセラーが続いた1990年代の歌が上位を占め、メガヒットの時代があったことを物語る。

宇多田ヒカルの第一作「First Love」(1999年)は、歴代1位の767万枚を売り上げた

宇多田ヒカルの第一作「First Love」(1999年)は、歴代1位の767万枚を売り上げた

CDやDVDなど音楽ソフトの売り上げは91年に4000億円の大台にのせ、98年にピークの6075億円に。シングルの1位~10位をみると90年代に出た歌が8曲入る。米米CLUB「君がいるだけで」や小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」などで、ほとんどがテレビドラマの主題歌だ。

音楽評論家の反畑誠一は「構造的なヒットの時代」と当時を振り返る。購買層の中心である若者に好まれた都市型の恋愛ドラマとタイアップし楽曲を一気に広めた。さらに新曲をすぐ配信する通信カラオケが普及。流行曲を歌い合うことが定着し、音楽がコミュニケーションのツールになったことも起爆剤になったという。

90年代末から2000年代前半は宇多田ヒカルと浜崎あゆみがけん引し、複数のアルバムが上位にランクインした。その後、ソフトの売り上げは低迷するが、ライブ動員が伸び続けた。平成の前半はメガヒットが彩り、後半はライブの時代といえる。新しく始まる令和は音楽をどう育むだろうか。

(諸岡良宣)

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