2019年5月25日(土)

再生医療を腰痛治療に 米社と東海大

ヘルスケア
北米
2019/4/18 16:00
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米バイオ企業のディスクジェニックス社(米ユタ州)は18日、再生医療で腰痛を治療する臨床試験(治験)を開始すると発表した。健康な人の細胞からつくった細胞医薬品を腰痛患者に投与する日本初の取り組みで、5月中に東海大学医学部付属病院で始める。腰痛に苦しむ患者は多いが、はっきりとした治療方法は確立されていない。早期実用化を狙う計画だ。

腰痛の再生医療について説明する東海大学付属病院の渡辺雅彦病院長(18日、東京・千代田)

腰痛は骨や関節の病気のうち最も発症しやすい症状で、厚生労働省は日本人の4人に1人が腰痛の症状を訴えていると推定する。多くが加齢によって腰の「椎間板」に異常が起きて発症するとされるが根本的な治療法がなく、マッサージなどの対症療法しか解決方法がないのが現状だ。

ディスクジェニックスは健康な成人から提供された椎間板の細胞をベースにした細胞医薬品を開発するスタートアップ企業で2007年に設立。健康な成人男女から提供を受けた細胞から、椎間板細胞をつくり、医薬品として投与する技術を開発している。国内では臨床試験支援大手のアイロムグループと治験管理契約を結んでいる。

米国でも腰痛患者を対象にした治験を進めている。東海大学はディスクジェニックスと協力して動物に対する治療効果を確かめる実験を進めていたことから、人への治験でも協力する。5月にも治験に参加する患者の募集を始める。早ければ5年以内に日本初となる腰痛に対する再生・細胞医療が誕生することになりそうだ。

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