2019年5月21日(火)

印航空大手ジェット社が運航停止 LCCと競争激しく
銀行団の資金支援実現せず

サービス・食品
南西ア・オセアニア
アジアBiz
2019/4/18 0:12
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【ムンバイ=早川麗】経営難に陥っているインド航空大手ジェット・エアウェイズは17日、18日以降すべての便の運航を当面停止すると発表した。3月に銀行団から最大150億ルピー(約240億円)の資金支援を受けることで合意していたが、支援が実現せず資金不足に陥った。インドは旅客数が増えているものの格安航空会社(LCC)との競争が激化している。

ジェット・エアウェイズの救済を求める同社の社員たち(13日、ニューデリー)=ロイター

同社はフルサービスを提供しており、最近まで国内線の旅客数でシェアは2位だった。LCCとの競争激化に加え、原油高や通貨安に見舞われて経営が急速に悪化した。運航再開の時期は見通せていない。アジアでは航空需要が高まっているが、LCCに比べてコストが割高なフルサービスの航空会社が経営難となる例が目立つ。

ジェット社は3月、創業者のナレシュ・ゴヤル会長の辞任や同氏の保有株売却とともに、銀行団から資金支援を得ることで合意。ただ支援がすぐに実現せず、航空機リース代や燃料代、パイロット給与の支払いが滞り欠航が相次いでいた。銀行団は資金支援の時期を探っていたという。

地元メディアによると、保有する約120機のうち、16日時点で飛んでいたのは6機のみだった。ジェット社は全日本空輸や仏蘭エールフランスKLMとコードシェア便を運航しており、他社にも運航停止の影響が出ている。

銀行団は入札でジェット社のスポンサーを募っている。「入札に対し、複数の意向表明書を受け取った。入札手続きは5月10日に終了する」という。入札結果によってはインド航空業界の再編につながる可能性がある。

インドでは国営エア・インディアも赤字が続いており、18年にインド政府が株式売却による民営化を探ったが、買い手がつかず見送った経緯がある。

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