2019年5月19日(日)

中国ネット通販・京東が迷走 CEOの暴行問題再燃

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2019/4/17 19:03
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【大連=渡辺伸】中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)の経営迷走が続いている。創業者で最高経営責任者(CEO)の劉強東氏の性的暴行疑惑が16日、民事訴訟へ発展した。今春には経営幹部が相次ぎ退職を表明。従業員に長時間労働を促す施策も反発されている。企業統治に課題が多く、最大手アリババ集団の背中が遠のいている。

中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)創業者で最高経営責任者(CEO)の劉強東氏の性的暴行疑惑が民事訴訟へ発展した=ロイター

中国ネット通販2位の京東集団(JDドットコム)創業者で最高経営責任者(CEO)の劉強東氏の性的暴行疑惑が民事訴訟へ発展した=ロイター

劉氏に性的暴行を加えられたとして、米国ミネソタ大学学生の女性が16日、劉氏と京東に5万ドル(550万円)の損害賠償を求める訴訟を米国ミネソタ州の地裁に起こした。京東や米国報道などによると、女性は昨年8月末、出張で訪米した劉氏に自宅で性的暴行を加えられたと訴えた。京東の代理人弁護士のピーター・ウォルシュ氏は17日、「事実でない訴えに対しては断固として弁護する」と声明を出した。

劉氏は昨年8~9月に逮捕・釈放された。検察が捜査を進めたが昨年12月、十分な証拠がないとして不起訴処分にした。民事訴訟で問題が再燃した形だ。

京東は企業統治を巡り問題が相次いでいる。2月、19年に経営幹部を10%減らす方針を発表。3~4月にCTO(最高技術責任者)ら幹部3人が相次ぎ退職を表明し、中国メディアで「解雇されたのでないか」との観測記事が流れた。京東は「退職は家庭の事情だ」と説明する。

3月には1日あたり12時間働くことを奨励する新制度に対し、従業員から批判が浮上。劉氏は「強制はしない」と釈明に追われた。

京東の売上高は4620億元(約7兆6千億円)。中国の都市部でネット通販の需要が鈍り、成長に陰りが見られる。18年末のユーザー数は約3億人と17年末比で4%増にとどまり、伸び率は前の期の29%増から大幅に縮小した。シェアは2割弱と、約6割のアリババと差が大きい。

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