2019年5月25日(土)

黒岩知事「ドローン活用で県民の暮らし向上」
3期目へ抱負 7月には県内に観光施設を開設

南関東・静岡
2019/4/17 18:40
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神奈川県知事選で3選を決めた黒岩祐治知事は17日までに日本経済新聞社のインタビューに応じ、ドローンなどの先端技術を活用し、農家の収穫物の運搬や高齢者への対応策を急ぐ意向を示した。企業誘致策を県西部などの活性化につなげていくほか、外国人観光客向けの観光施設を7月に設けると明らかにした。

インタビューに答える黒岩祐治知事

黒岩氏は「Society5.0という大きな動きに合わせて、県民の暮らし向上のために努力していきたい」と3期目の抱負を語った。Society5.0はサイバー空間と現実を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する構想。国が目指すべき社会として位置づけられている。

具体策としてドローンの活用を挙げ「日常生活の様々な分野で活躍できる社会が現実になりつつある。どんどん具体化していく」と語った。農家の収穫物の運搬や、農薬散布への活用などを念頭に置いている。山間部などでドローンを使った配送も提案。「超高齢社会になり、不便なところもある。ドローンを使うことで(高齢者の)足になる」と語った。

神奈川県内では都心から遠い県西部や三浦半島の人口減や過疎化が進んでおり「(ドローンなど)テクノロジーで追求する部分と、ヒューマンな触れ合いで活性化を同時にやっていきたい」と力説。「住んでいる人たちが楽しい街にならないと」と自治体や住民の意見から暮らしやすい街づくりを目指すと訴えた。

2期目から取り組む企業誘致策も県西部などの活性化に生かす。不動産取得税の軽減などで、次期4年間で200社の県内投資を目指す。従来は県外・国外の企業に絞っていたものの「横浜や川崎に集中しがちだ」と懸念を表明。県内企業の工場増設などで「県西部や三浦半島を活性化するために使っていきたい」と語った。人口減の歯止めになるとの期待も示した。

観光施策では、外国人観光客の呼び込み強化を目指す。飲食しながら三味線や忍者パフォーマンスが見学できる「エンターテインメントレストラン」を、7月中に横浜市中区に開設する。現在は委託事業者の選定中で「(9月の)ラグビーワールドカップ(W杯)にも間に合う」と期待を示した。

知事選では22年に外国人の延べ宿泊者数を17年比37%増の320万人にする目標を掲げている。夜の飲食や観光を強化する「ナイトタイムエコノミー」で、県内を訪れた外国人観光客にそのまま宿泊することを促す。(浦崎唯美子)

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