2019年9月19日(木)

ボーイングの事故同型機、夏まで運航せず 米航空各社

2019/4/17 16:52
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【ニューヨーク=高橋そら】2度の墜落事故を起こした米ボーイングの新型機「737MAX」の運航停止の影響が広がっている。米航空各社は16日までに、同機を夏季の運航スケジュールから外すと発表。米連邦航空局(FAA)による運航許可のめどが立たず、復帰が当初計画から延びる。同機の減産が米国内総生産(GDP)を押し下げるとの見方も出てきた。

ボーイングは737MAXの生産ペースを月間42機にする(ワシントン州の工場)=ロイター

737MAXを14機保有するユナイテッド航空は15日、同機の運航を7月上旬までキャンセルすると発表した。3月の墜落事故を受けて6月上旬までのキャンセルを決めていたが、さらに1カ月延長する。別の機種の活用などで運航スケジュールへの影響を最小限に抑えたい考えだが、「夏の旅行シーズンへの影響は避けられない」(広報担当者)という。

世界の航空会社で最多の34機を持つサウスウエスト航空は、同機の運航を8月5日まで欠航にすることを決めた。直前のキャンセルによる混乱を避けるためで、同社の全運航便の5%弱が影響を受けるという。

24機を保有するアメリカン航空も8月19日まで同機の運航を見合わせると発表した。

6~8月は米国の夏季休暇に当たり、旅客需要が最も伸びるかき入れ時だ。各社はFAAが737MAXの運航再開を認めるタイミングを待っていたが、現時点で見通しが立たないため夏季の運航スケジュールから外すことを決めた。

ボーイングは2度の墜落事故の原因とされる機体制御システムのソフトウエアの修正準備を進めている。4月中にもFAAに修正ソフトの承認を申請する方針だ。

ただ、2度の墜落事故を起こした同機を承認したFAAに対する批判も高まっており、運航再開の判断には数カ月かかる可能性がある。夏季シーズンには間に合わないとの見方が広がっている。

ボーイングはFAAによる737MAXの運航停止を受けて3月半ばから同機の出荷を止めている。4月半ばからはワシントン州レントン工場での生産ペースを2割下げる計画だ。

米ウェルズ・ファーゴ証券のエコノミストは、同機の出荷停止と減産により、4~6月期の米GDP成長率が最大で0.2ポイント下がる可能性があるとの見通しを示した。航空機は部品点数が多く、関連する産業の裾野が広いことから、減産による影響が大きい。

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