2019年6月27日(木)

中国成長横ばい6.4% 1~3月、減速に歯止め

中国・台湾
2019/4/17 11:00 (2019/4/17 11:09更新)
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【北京=原田逸策】中国国家統計局が17日発表した2019年1~3月の国内総生産(GDP)は物価の変動を除いた実質で前年同期比6.4%増えた。成長率は18年10~12月から横ばい。18年1~3月から4四半期ぶりに減速に歯止めがかかった。個人消費は振るわなかったが、政府の景気対策などで投資が持ち直した。

成長率は19年の成長率目標「6~6.5%」の範囲に収まった。日本経済新聞社と日経QUICKニュースが共同で実施した市場調査の平均(6.2%)を上回った。18年1~3月(6.8%)に加速したが、4~6月から減速が続いていた。

1~3月の成長率を前期比でみると1.4%となり、18年10~12月(1.5%)より減速した。先進国のように前期比の伸びを年率換算した成長率は5.7%程度になる。景気の実感に近い名目成長率は前年同期比7.8%となり、18年10~12月(9.1%)から減速した。

GDPとは別に17日に発表した経済統計をみると、マンションや工場の建設など固定資産投資は1~3月に前年同期比6.3%増えた。18年通年(5.9%増)から加速した。不動産の開発投資が堅調だったほか、景気対策でインフラ投資も持ち直しつつある。

個人消費は振るわなかった。百貨店やスーパーの売上高、インターネット販売額などを合計した社会消費品小売総額は1~3月に前年同期比8.3%増えた。伸び率は18年通年(9%増)から減速した。自動車の販売不振が足を引っぱった。

工業生産は1~3月に前年同期比6.5%増えた。18年通年(6.2%増)から伸び率は加速した。鉄鋼や化学製品の生産が好調だった。

輸出は1~3月に前年同期比1.4%増えた。伸び率は18年通年(9.9%増)から大きく減速した。貿易戦争でトランプ米政権が昨年7~9月に中国製品2500億ドル(約28兆円)分に最大25%の追加関税をかけたのが効き始めている。

政府が昨秋から減税やインフラ投資、金融緩和などの景気対策を打ち、足元で効果が出始めている。春節(旧正月)休暇の影響で2月の経済活動が低調だったこともあり、3月単月でみると工業生産、輸出、企業と個人の資金調達額などが大きく改善した。4月以降も回復の動きが続くかどうか注目される。

習近平(シー・ジンピン)指導部は17~18年夏に債務削減を柱とする緊縮路線を進めてきた。ただ、夏以降は米中貿易戦争が予想以上に深刻化して株価が急落。民間企業を中心に信用収縮が起き、雇用不安も広がったため再び景気下支えに政策運営の軸足を移した。

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