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チンパンジーも獲物横取り 肉食獣から、人類初期と同様か

肉食獣を追い払って獲物を奪っていたとの説がある初期の人類と同じように、野生のチンパンジーも獲物を横取りするとみられることが、京都大の中村美知夫准教授(人類学)のチームがアフリカで実施した調査で分かり、国際学術誌電子版に16日発表した。

チームによると獲物の横取りは、人類が離れた所から攻撃できる弓矢などの飛び道具や、多くの仲間を呼び寄せられる言語を使うようになって初めて可能になったと考えられている。

しかし今回チンパンジーでも確認され、中村准教授は「こうした行動の起源が、人類とチンパンジーが枝分かれする前の共通祖先の類人猿にまでさかのぼれる可能性がある」と話している。

チームは2016年11月、タンザニアのマハレ山塊国立公園で、ヒョウが狩ったウシ科のブルーダイカー(体長57センチ)を野生のチンパンジーの群れが手に入れ、食べているのを見つけた。

チンパンジーがヒョウから獲物を奪っている様子は確認できなかったが、ヒョウのものとみられる歯の痕が獲物にあり血が流れていたことから、ヒョウが殺した直後に奪った可能性が高いと判断した。観察中、周辺でヒョウの姿が目撃され、チンパンジーは警戒する声を頻繁に発しており、ヒョウはしばらく近くにいたとみられる。

チームによると、人類とチンパンジーは約700万~約500万年前に共通祖先から枝別れしたとされる。チンパンジーは、ヒョウに襲われ食べられる恐れがあり、危険を冒してまで獲物を横取りするとはこれまで考えられていなかった。〔共同〕

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