F35A緊急着陸は計7回 防衛省、3回から訂正
航空自衛隊三沢基地(青森県)の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが青森県沖の太平洋に墜落した事故に関連し、防衛省は16日、三沢基地に配備された13機のうち5機が、今年2月末までに計7回、国内を飛行中に不具合が発生し、緊急着陸していたと明らかにした。これまで事故機の2回を含む3回としていた説明内容を訂正した。
防衛省によると、いずれも操縦系統や燃料系統などで異常を示す警報装置が作動し、愛知県営名古屋空港や三沢基地、空自千歳基地に緊急着陸した。操縦士にけがはなかった。部品を交換するなどして安全性を確認し飛行させたという。
緊急着陸が既に判明していたのは、国内で最初に組み立てられ、墜落した機体の2017年6月と18年8月の2回と、国内組み立て4号機による18年4月の1回。
防衛省は新たに18年7~10月に国内組み立て2、3、4号機が各1回、今年1月に米国で全て製造された機体が1回、緊急着陸したと公表した。
国内では愛知県の三菱重工業小牧南工場で、機体の最終組み立てや機能検査が行われた。
岩屋毅防衛相は12日の定例記者会見で3回以外の不具合は確認されていないと説明。防衛省は「しっかり確認できていない段階で答えた。部隊に確認するなどして判明した」としている。〔共同〕
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