日経レバ、逆日歩1年3カ月ぶり、個人の弱気姿勢鮮明

2019/4/16 21:00
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株式市場で個人投資家の弱気姿勢が目立つ。日経平均株価の2倍の値動きを目指す強気型の上場投資信託(ETF)に信用取引の売りが膨らみ、売り方が株を借りるコストとして支払う「逆日歩」が1年3カ月ぶりに発生した。日経平均株価は4営業日連続で上昇しているが、個人の逆張り姿勢が鮮明になっている。

個人の慎重さを象徴するのが強気型ETF「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(日経レバ)」だ。日経平均が1%高になると約2%高となるよう運用するETFだが、15日時点で1口あたり5円の逆日歩が発生した。逆日歩は2018年1月以来だ。

逆日歩は信用取引で空売りする際に株式を借りる手数料に当たる。足元の株価が高いと見た個人が目先の相場反落を想定して日経レバの信用売りを膨らませた。日経レバを保有する個人も株高を受けて利益確定売りを進め、日経レバの投資口数(株数に相当)は約半年ぶりの低水準に減った。

マネックス証券の益嶋裕氏は「4月に入ってから当社の顧客は売り越しの日が目立つ」と話す。同社で取引する個人は3月末からの株価上昇が目立つソフトバンクグループファナックなどを売り、株価が軟調な日本たばこ産業などに資金を移している。

個人が弱気なのは「企業決算や為替動向などに不透明感がある」(カブドットコム証券の斎藤正勝社長)ためだ。日本企業の業績は19年、20年3月期とも減益になる可能性が残る。日米の貿易交渉で米国側が円安をけん制する「為替条項」を求めると表明したことも円高リスクを意識させ、個人の売りにつながった。

大型連休が控えていることも個人の持ち高解消売りに拍車をかけている。個人の逆張り姿勢は当面続くと見られ、個人の売りが相場の上値を抑える一因になりそうだ。

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