2019年6月26日(水)

星野リゾート、沖縄に高級ホテル 体験型打ち出し富裕層取り込み

サービス・食品
2019/4/16 17:43
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星野リゾート(長野県軽井沢町)は16日、2020年に沖縄に高級リゾートホテルを開業すると発表した。1泊1室の料金は最高で約30万円と同社の中でも最高級で、沖縄のグスク(城)をモチーフにして文化体験を楽しめるホテルにする。海外の富裕層もにらんで外資系ブランドの高級ホテルの開業が相次ぐ沖縄で日本の文化をテーマにして違いを打ち出す。

星野リゾートの星野佳路代表が、沖縄や栃木の開業計画を発表した(16日午前、東京都千代田区)

リゾートホテルの「星のや」ブランドで展開する。沖縄本島への出店は初めて。星野佳路代表は同日の記者会見で「沖縄という有名観光地に出店できていないことへの課題があった」と述べ、グループの重要戦略と位置付けている。沖縄の伝統や文化を体験できることを特徴としている。

施設はグスクをモチーフとして建物の周りを塀で囲む。低層の客室は100室で全室オーシャンビュー、プールなども併設する。1泊1室当たりの宿泊料金は8万円から30万円前後で、同社の高級ブランドの平均の5万~8万円より高い。訪日客の集客も見込む。

沖縄では高級ホテルの競争が激化しており、外資系の開業も相次いでいる。18年には米マリオットや米ハイアットなど外資系のリゾートホテルが相次ぎ開業した。19年にもハワイを代表する高級ホテルブランドの「ハレクラニ沖縄」が開業するほか、今後も米ヒルトンなどが新規出店を予定。星野リゾートは文化体験などで違いを打ち出す。

星野リゾートは栃木県那須町にも19年中に老舗リゾートホテルの「二期倶楽部」の建物を改装した新ホテルを開業する。農作物の生産が盛んな地域の特色を生かし、ホテルにも農園を併設。宿泊客が農作物の収穫や調理体験ができる。

このほか19年に台湾中部の台中に開業する温泉リゾートの詳細を発表した。全ての客室に源泉かけ流しの半露天風呂を設置したつくりで、日本食なども提供する。客室は50室で、価格は1泊1室1万8000台湾ドル(約6万5000円)から。現地の台湾人を主要顧客と見込み、日本的な温泉リゾートを輸出する。海外店舗はタヒチ、インドネシアに続き3店舗目。

星野リゾートのファンを世界で育て、日本でも訪日客の利用を増やす狙いもある。星野代表は「日本の施設に来る台湾人を増やすことにもつながる。集客の波を平準化するためにも様々な国の人に来てもらうことは重要だ。複数の国で出店していきたい」とした。

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