メキシコ大統領、汚職の押収資産を国民福祉に

2019/4/16 6:57
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【メキシコシティ=丸山修一】メキシコのロペスオブラドール大統領は15日の定例会見で、汚職や麻薬組織に奪われた財産を国民に返還するための組織を設ける方針を明らかにした。2018年12月の政権発足から年金拡充や最低賃金の引き上げなどポピュリズム(大衆迎合主義)的政策を続けており、今回も支持基盤である貧困層向けの人気獲得策とみられる。

メキシコのロペスオブラドール大統領=ロイター

ロペスオブラドール氏は会見で「ロビン・フッドのような機関を作りたい」と、中世イングランドの伝説の義賊の名前を持ち出した。新組織を通じて、検察当局が麻薬組織や汚職に関わった政治家などから押収した様々な資産を売却し、学校や病院などの建設や運営などの資金に充てていくという。設立時期や運営方法などの詳細は明らかにしなかった。

ロペスオブラドール氏は貧困層向けに、ばらまき的な政策を打ち出すことで昨年7月の大統領選を圧勝した。政権発足後も、年金や若者向けの奨学金の拡充、最低賃金の大幅引き上げなどの施策を続け、経済の減速感が強まる中でも高い支持率を保っている。

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