神戸空港、発着1日80回に拡大へ 早期の国際化困難

2019/4/15 18:53
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関西経済連合会の松本正義会長は15日、近く開催予定の「関西3空港懇談会」で、神戸空港の発着枠が1日60便から80便に拡大、運用時間を現在の午後10時までから11時に延ばすことで合意するとの見解を示した。実現すれば、2006年に開港した神戸空港にとって初の規制緩和となる。議論の焦点になっていた国際線の解禁は短期間では難しい見通しとなった。

関西国際と神戸、大阪国際(伊丹)の3空港の役割分担を協議する3空港懇は国土交通省や自治体、経済団体などが参加する。事務局を務める関経連は神戸空港の規制緩和を議論するため、関係自治体と調整中だ。

松本会長は15日に開いた定例記者会見で、1日あたり60回を上限とする神戸空港の発着枠を「便数を増やし、80回を考えている」と話した。運用時間も現在の午前7時~午後10時から「1時間長くする」と述べた。

神戸空港の国際化については施設を改修する必要性などを挙げ、「短期的には国際化できない」と説明した。兵庫県や神戸市など地元自治体の要望は強いが、「中期的に考えていく話だ」と強調し、21年以降の実現を目指す検討課題として位置付けた。

訪日外国人の増加や昨年秋の関空の一時閉鎖を受けて、規制緩和の機運が高まっている。18年末に3空港懇を8年ぶりに再開した。21年までを「短期」、大阪で国際博覧会(大阪・関西万博)を開く25年までを「中期」、それ以降を「長期」の時間軸に分類し、神戸空港の発着枠や運用時間の拡大、国際線の解禁、関空の発着上限引き上げ、伊丹の国際チャーター便の就航などを議論する。

兵庫県の井戸敏三知事は15日の記者会見で「発着回数と時間について俎上(そじょう)にのせて検討してもらっている点は、結論はともかく評価したい」と語った。「1日120便と朝1時間、夜2時間延ばせというのが私の主張だ。いま全部を決着しなければいけないというよりは段階的な対応が迫られる」とも述べ、受け入れの余地がある考えを示唆した。

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