2019年6月24日(月)

韓国中堅財閥、アシアナ航空売却へ 同国航空2位 資金繰り悪化で

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朝鮮半島
アジアBiz
2019/4/15 16:53
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【ソウル=山田健一】韓国中堅財閥の錦湖(クムホ)アシアナグループは15日、財閥の中核企業で同国航空2位のアシアナ航空を売却すると発表した。アシアナ航空株を約33%保有する筆頭株主のグループ企業(錦湖産業)が全株式を放出する。売却先や価格は今後詰める。錦湖アシアナはグループ売上高の6割以上をアシアナ航空に依存している。事実上、財閥の解体となる。

韓国のアシアナ航空は、財閥の資金繰りが行き詰まり、売却されることが決まった。

アシアナ航空は東京、大阪、福岡など日本路線をはじめ、世界約22カ国に旅客便を持つ大手。財閥全体では、一貫性のないM&A(合併・買収)が繰り返され資金繰りが悪化していた。4月25日までに約600億ウォン(約59億円)、2019年末までに約1兆1860億ウォンの融資や社債の借りかえが必要など、早急な経営再建への対応が迫られていた。

財閥側は、15日までに政府系金融機関である韓国産業銀行など債権団との間で今後の経営計画を協議した。その結果、債権団が追加の金融支援と引き換えにアシアナ航空の売却を迫ったものとみられる。売却先には複数の韓国の財閥の名前が挙がる。売却で筆頭株主に変更が出ても、同じ韓国企業であれば新たに航空事業の許可を取得する必要はない。

アシアナ航空は、格安航空会社(LCC)との競争激化で2018年の旅客機の平均稼働率が5割を下回った。顧客のマイレージポイントなどをめぐる不適切会計も発覚し、18年12月期の連結売上高は7兆1833億ウォン、最終損益は1958億ウォンの赤字に転落した。3月には創業家出身の朴三求(パク・サムグ)会長(当時)がグループ経営からの退任を表明するなど混乱が続いている。

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