2019年9月17日(火)

マハティール首相「国費大幅に節約」 鉄道建設再開で

2019/4/15 15:49
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【シンガポール=中野貴司】マレーシアのマハティール首相は15日、中国と建設再開で合意したマレーシア東海岸鉄道計画について記者会見した。マハティール氏は費用を大幅に圧縮した上での再開が「国費の大幅な節約につながった」と強調。完成時期が2026年末と当初の計画から2年半遅れになるとも明かした。

マハティール首相は15日の会見で費用圧縮の意義を強調した(クアラルンプール近郊)=AP

マハティール氏はナジブ前政権時代に着工していた東海岸鉄道の建設を再開することで、「マレー半島東部の州の経済成長と開発が促進される」と意義を訴えた。特に東海岸のクアンタン港と西海岸のクラン港が鉄道によってつながる物流面での効果が大きいと指摘した。中止を正式に決めれば中国に支払う多額の違約金が発生していたとも説明し、再開に理解を求めた。

マハティール氏の説明によると、建設費用を215億リンギ(5800億円)圧縮する過程で、既存の鉄道との乗り換えを容易にするといった路線計画の改善をはかった。地元の経済界が建設による利益を享受できるようにするため、マレーシア企業の受注割合も従来計画の3割から4割に高める。

東海岸鉄道は17年8月に着工した総距離600キロを超える鉄道計画。建設を共同で手がける中国側は習近平(シー・ジンピン)国家主席肝煎りの一帯一路の旗艦案件と位置づけていた。

マハティール氏は18年5月の政権交代で首相に返り咲いた後、財政再建を優先して一旦は計画の中止を決めていた。ただ、一方的に中止すれば多額の違約金が発生し、財政負担が増す恐れがあったため、水面下で交渉を再開。12日に建設費用を当初の655億リンギから440億リンギに圧縮することで中国側と折り合った。

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