公立病院、膨らむ「隠れ赤字」 税で穴埋め増える懸念
漂流する社会保障 NIKKEI Investigation
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地方自治体が運営する公立病院の赤字拡大が止まらない。自治体の補填を除いた本業の赤字総額は2017年度に4782億円となり、12年度比で5割増えたことが日本経済新聞の調べでわかった。最終的な損失も膨らんでおり、公的負担が急増する恐れがある。公費投入が増えると、過剰病床の縮小・集約など医療の効率化が遅れる懸念が強まる。
本業の赤字は5年で5割増
公立病院は都道府県や市町村がつくり、国立や大学の病院と...