2019年5月26日(日)

パレスチナ、新内閣が発足 ハマス排除で分断深刻に

中東・アフリカ
2019/4/14 23:54
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【カイロ=飛田雅則】パレスチナ自治政府のアッバス議長は13日、ムハンマド・シュタイエ首相(61)が率いる新内閣を発足させた。シュタイエ氏はヨルダン川西岸で力を持つ主流組織ファタハ幹部で、議長の側近。新内閣はファタハ中心で、対立するガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは排除され、分断は一段と深刻になりそう。新政権は米国が近く公表するとみられる中東和平案への対応も課題となる。

パレスチナ自治政府で13日、シュタイエ首相が率いる内閣が発足した(ラマラ)=ロイター

シュタイエ氏はエコノミストで、過去にイスラエルとの中東和平交渉にあたった経験がある。ファタハは自治区東部のヨルダン川西岸で影響力を持つ。一方、ハマスは2007年に武力で自治区西部のガザを占領しパレスチナは分断。ハマスに批判的とされるシュタイエ氏の新内閣発足で、パレスチナの統一に向けた交渉は難しくなりそうだ。

シュタイエ氏はハムダラ前首相の辞任を受け、3月10日に新首相に指名され、組閣作業を続けてきた。マルキ外相ら主要閣僚は残留したが、ハマスは内閣に入らなかった。ハマスは「分離主義者による政権で、正統性はない」と批判する声明を出した。

新内閣を受けてアッバス氏は「米国がエルサレムをイスラエルの首都と認定し、米大使館を移転した後、トランプ政権と対話をすることは有益ではない」と批判。米国が公表する見通しの和平案を拒否する姿勢を改めて示した。パレスチナは西岸とガザを領土とし、東エルサレムを首都とする国家を目指している。

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