2019年4月21日(日)

「先輩の分まで前向く」東海大阿蘇キャンパスで追悼式

九州・沖縄
社会
2019/4/14 18:01
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熊本地震で大きな被害を受けた東海大学阿蘇キャンパス(熊本県南阿蘇村)で14日午後、大学主催の追悼式が開かれた。雨の中、地震後に新たに整備された校舎内で、学生や大学職員ら約80人が犠牲となった3人の学生の冥福を祈った。

東海大阿蘇キャンパスで行われた熊本地震追悼式で追悼の言葉を述べる学生代表の津田航士郎さん(14日午後、熊本県南阿蘇村)

東海大阿蘇キャンパスで行われた熊本地震追悼式で追悼の言葉を述べる学生代表の津田航士郎さん(14日午後、熊本県南阿蘇村)

学生を代表し追悼の言葉を述べた農学部3年の津田航士郎さん(20)は大阪出身で、地震後に入学した。「熊本に来て、倒壊した建物など、次々に目に映る震災の爪痕に言葉を失った」とした上で「私たちにできることは志半ばで亡くなられた先輩方の分まで、前を向いて歩いていくことです」と復興を誓った。

地震後、阿蘇キャンパスは授業ができない状況が続いたが、2018年4月に農業実習を再開。今年3月には講義室や研究室などを備えた新校舎も完成した。山田清志学長は「復興への努力を続けてきたことを、亡くなられた学生に伝えたい」と語った。

東海大阿蘇キャンパスで行われた熊本地震追悼式で献花する出席者(14日、熊本県南阿蘇村)

東海大阿蘇キャンパスで行われた熊本地震追悼式で献花する出席者(14日、熊本県南阿蘇村)

農学部3年の市原尚久さん(20)は設置された献花台に花を手向け「心の中でご冥福をお祈りした」と話した。普段は熊本市内のキャンパスに通うが、阿蘇キャンパスも月1回程度は訪れる。「3年で復興は進んだけど、仮住まいの被災者もまだまだ多い。まだ終わっていないことを実感した」。これからも阿蘇に足を運び、復興を少しでも支援したいという。

農学部3年の松本泰樹さん(21)は、進路選択の際に阿蘇キャンパスが地震で被害を受けたのを知ったが、実習ができるならと受験を決めた。新校舎も完成し「実習を頑張りたい」と意気込みを語った。

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