エノキ製造の丸金(長野市)は戸隠岩戸清水(同)に出資し、長野市戸隠にミネラルウオーターの工場を新設した。投資額は約7000万円。戸隠の湧水をブランド化した新商品「祈りの水」を24日から量産する。戸隠はパワースポットとして知られる観光地で、若い女性や訪日外国人客らに売り込んでいく。
新たな戸隠「祈りの水」天然水工場は木造1階建てで、延べ床面積は238平方メートル。戸隠宝光社の近くに設けた。1日当たりの生産能力は500ミリリットル入りペットボトルで3000本。2019年度は50万本の販売を目指す。
新工場は紫外線殺菌などをしない製法を導入。より天然に近いナチュラルミネラルウオーターを生産する。戸隠エリアには祈りの水を販売する自動販売機3台を設置。大型連休で訪れる観光客を取り込む。長野市のふるさと納税返礼品にも追加される見通しだ。
丸金は戸隠岩戸清水の水をエノキ生産に使用していた。水質の高さを評価し、出資や新工場建設に踏み切った。