キリンとお茶するホテル 三好和義「至高の楽園」

日々、時間に追われる働く女性に必要なのは、心の楽園。写真一枚で心が飛んで行ける「至高の楽園」を、写真家・三好和義さんがお届けします。楽園をテーマに40年間写真を撮り続ける三好さんが今回選んだ楽園は、ケニアのサバンナにポツンと立つホテル。「他にはない、特別な体験」ができるそうですが…。自分へのご褒美の楽園旅はここに決定!
今回の楽園は、ケニアで泊まったジラフ・マナー
――アフタヌーンティーを楽しむためにホテルのカフェへ行くと、窓からキリンの首がにょろり! ここは一体どこ!?――

動物の楽園を「間借り」できる夢のようなホテル
三好和義さん ケニア・ナイロビ郊外にあるホテル、ジラフ・マナーの隣にある施設では、けがをしたキリンや親を亡くしたキリンたちを保護しているそうです。ホテルの敷地内もキリンたちが自由に歩き回っていて(イボイノシシもいた!)、食事時に挨拶に来てくれます。
動物園で見るキリンとは違って、どこかに野性味も感じさせるキリンたちとの触れ合いは思いの外楽しいものでした。キリンと顔が同じ高さになることなんて、日本ではまずないですよね。大きくつぶらな瞳に見つめられると、なんでも願いをかなえてあげたくなって、すぐに餌をあげました。テレビなどの映像で見るとキリンは動作がゆっくりに見えますが、実は走るのが早いことにも驚きました。
私はこのホテルに2回滞在。「キリンと一緒にお茶」「窓からキリンと挨拶」できるシチュエーションは、他のホテルにはないぜいたくです。まるで、キリンの楽園に自分が迷い込んだ感覚でした。

アクセス/日本からケニアのナイロビまで最短で17時間~、カタールのドーハ乗り継ぎで約21時間程度。空港からジラフ・マナーまでは約15km。
ある日の航空券をチェック/東京~ナイロビ
エティハド航空:往復平均約21時間、13万1400円
エチオピア航空&エティハド航空:往復平均約18時間、21万3160円
※編集部調べ
言葉/スワヒリ語、英語
ビザ/観光ビザが必要
ベストシーズン/6~3月
真面目にユートピア/ケニアは赤道にまたがり、タンザニア、ウガンダ、スーダン、エチオピア、ソマリアの国境と、インド洋に接している。経済の中心は農業。国内総生産(GDP)の約25%を占め、ケニアの総輸出量の約65%を占めている(2013年度)。 「コーヒーの国」という印象が強いが、意外にも茶の生産量が多く世界第3位。輸出量はなんと世界第1位で、世界の茶の輸出量の20%以上を占める。日本との外交関係は、1963年のケニア独立時から。(参考:ケニア大使館ホームページ)

(取材・文 市川礼子=日経ARIA編集部、写真 三好和義)
[日経ARIA2019年3月13日付の掲載記事を基に再構成]
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