ななつ星サイトで情報流出 JR九州、最大8千人分
JR九州は12日、豪華寝台列車「ななつ星in九州」の関連商品を販売する通販サイトが外部から不正アクセスを受け、クレジットカードのセキュリティーコードなど最大約8千人分の顧客の個人情報が流出したと発表した。うち、カード情報が含まれるのは最大約2800人分で、カード番号や有効期限も流出した可能性がある。

カード悪用の被害が一部出ており、顧客からカード関連会社に「身に覚えのない支払いがあった」との問い合わせがあり、発覚した。件数や金額は現時点で不明という。JR九州は既に警察に届け出ており、流出した恐れがある対象客にメールや郵送で連絡して注意を呼び掛ける。
福岡市で記者会見した福永嘉之上席執行役員は「顧客に多大なる迷惑と心配をお掛けすることを深くおわびする」と述べ、謝罪した。
JR九州によると、流出した可能性があるのは、サイトが開設された2013年10月5日から、閉鎖した19年3月11日までの間に利用した顧客の情報。会員登録した顧客の氏名や住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、職業といった情報も含まれるとしている。情報が漏れた対象には、ななつ星に乗った顧客の一部も入っている。
ななつ星の乗車予約サイトについては、個人情報の流出は確認されていないと説明している。ただ、同サイトの安全性も確認するため、19年10月~20年2月出発分のサイトでの申し込みの受け付けを中止している。
〔共同〕