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センバツ、関西4校が8強 選手育成 夏以降にらむ

1989年に平成最初の優勝を果たした東邦(愛知)が、平成最後の栄冠にも浴して幕が閉じた今年の選抜高校野球。好選手を擁する関西勢の健闘が目立った大会でもあった。

ベスト8入りを果たした関西勢4校のうち唯一、準決勝に進んだ明石商(兵庫)を引っ張ったのは投手の中森俊介。自身とともに二枚看板を成す宮口大輝が手の指を負傷し、ほとんど投げられなかった中、全4試合に投げて大分戦を除く3試合で完投した。

中森は明石商のベスト4入りの立役者になった

140キロ台後半の直球など様々ある武器の中で中森を好投手たらしめる最たる要素は、強力打線に伍(ご)する粘り強さだろう。優勝した東邦との準決勝は4失点したが、強打の相手に打たれた安打は4本だった。

その準決勝は、161球で完投した準々決勝から中1日で先発。継投も考えた狭間善徳監督だが「経験をたくさん積ませたい」と交代を思いとどまった。1年生だった昨夏も甲子園で投げている中森について「先のある子なので」と語る目は、今夏はもちろん、3年生になる来年の春夏をも見据える。

明石商が準々決勝で戦った智弁和歌山は長年指揮した名将、高嶋仁監督が昨夏限りで勇退。同校OBで阪神などでプレーした中谷仁コーチが監督に就いて初めての甲子園だった。

準々決勝は一回に明石商が逆転すると、智弁和歌山は五回に同点に追い付く。最後は先頭打者本塁打を打っている来田涼斗のサヨナラ本塁打で明石商が勝ったが、智弁和歌山の捕手・東妻純平が矢のようなけん制球で二塁走者を刺すなど随所に好守備が出た一戦は、今大会のベストゲームといえる熱戦だった。

智弁和歌山は昨秋の近畿大会準決勝で明石商に0-12の五回コールド負け。雪辱を期した試合でまたも敗れ、昨年の選抜大会の準優勝を超えることもかなわなかった中谷監督は「もっと選手の背中を押して結果が出る方法を考えたい」と語った。

開幕試合で呉(広島)にサヨナラ勝ちした市和歌山は習志野(千葉)との準々決勝で3-4と惜敗したが、準優勝の相手を苦しめた。半田真一監督は、地方大会では「みんな智弁和歌山を倒そうと頑張っている」と和歌山勢の監督たちの声を代弁。ただ一つの枠を巡って智弁和歌山と争うことになるであろう夏の県大会は真価が問われる。

龍谷大平安(京都)の野沢秀伍は救援登板した準々決勝の明豊(大分)戦こそサヨナラ打を浴びたが、津田学園(三重)戦で前佑囲斗と投げ合った末の延長十一回完封勝ちが光った。

(合六謙二)

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